初めまして、地方大学の医学生です、いつも楽しく拝見しております。
ゆるい整形外科医先生の考えを少しお聞きしたく、コメントしました。
今研修病院を迷っているのですが、自分は医者の仕事をお金を稼ぐツールとしてしか見てないです。なので、東北などのゆったり高給病院は魅力的です。しかし後々のことを考えると教育体制がしっかりした方がスキルも高まり医師過剰に対応できるのかなと思う面もあります。
初期研修はどこでも変わらないという人もいれば、医師になれば後から金はついてくるからしっかり勉強しとけっていう人もいるので、先生はどの様に考えられるのか良かったら教えてください。因みに進む科は麻酔、眼科を考えてますが女学生が増えてきてるんで過剰なるかなあと思ってます。精神科とかそうだと思ってます。なので、年寄りが増えることも考えて整形外科も考えてます。
この学生さんの質問を要約すると、「いま学生ですが、ぶっちゃけ一番能率の良い(楽して金を稼げる)医者人生って何ですか?」って事で良いのかね。
この質問に答える前に、いい医者って何?
1,患者に優しい赤ひげのような医者?
2,福島先生系の手術の上手い名医?
3,山中教授のようなノーベル賞を取る研究者?
どれもいい医者だし、名医だよね。
そしてどのような医者がいい医者、名医と思うかは自由だと思うけど。
いい医者、名医は何かって議論したら収拾がつかなくなるから俺は単純に稼げる医者がいい医者ってスタンスで科の違う医者の優劣を判断しているよ。
収入の額だけで言ったら、勿論開業医が有利なんだけど、自分なりの補正をかけてね。
稼げた分だけ、社会貢献もしているという理解の上でね。
1,2,3の先生じゃ、一番稼げている山中教授が一番いい医者で、その次は福島先生、そして赤ひげ先生と理解している。(手取りは福島先生の方が良いかもしれないけど、山中教授が権利を主張すれば、相当貰えるでしょ)
その上で、学生さんの質門に答えると。
まず、麻酔科、眼科、精神科、整形外科では稼げるような医者のタイプは違うと思うんだよね。
選ぶ科は損得でなく、適性で選ぶべきじゃないの。
俺は整形外科としては、相当手術が上手い方だと思っているけど、眼科医になっても上手い方に入ったかは自信ないんだけど。
適性だよ適性。
例えばだけど、麻酔科だったら手術のメインは外科医だし、サブでも良いと思うようなタイプじゃないといけないし。
眼科だったら、トークは大したことなくても良いけど、その地区で圧倒的な症例数を有するぐらいの手術の腕が必要だし。
精神科なら学術的なこと+トークも必要なんじゃないの。
整形外科は範囲が広いから、色々なタイプの稼ぐ先生がいるんだけど、チーム医療タイプだったり、1人で麻酔をかけて1人で手術をするような離島医療タイプだったり、経営者タイプだったり。
稼げない医者人生ってのは、ベンチに座る交代要員みたいなもんで詰まんないと思うよ。
だから、研修先は稼げる医者になれるような病院が良いと思うけどな。
目先の給料が安くても。
そして、なるべく早く専門分野に入って稼げる状態に持っていく。
過当競争になるってイメージよりも、国民皆保険制度が今と違うものになるってやつだよね。
俺はもう逃げ切り世代だから、その予想をするための情報を正確には集めてないけど。
これから楽して儲かる外科系のスタイルだったら、1人で麻酔をかけて1人で手術をするスタイルだと思うな。
チーム医療タイプじゃ、儲けも折半じゃん。
そして、dutyも折半。
出来る限り面倒なことはパラメディカルに任せたいじゃん。
話を戻して。
そう考えると、眼科、泌尿器、形成外科などはその地区ナンバーワンになれれば、勤務医でも勿論開業しても相当入ってくると思うけど。
その場合は、女医が増えようが関係ないでしょ。
目薬だけ出す眼科は、今の歯医者みたいになるんだろうけど。
痔の手術ではその地区ナンバーワンっていう外科医でも良いけどね。
あと、追加で言うと。
今の医学生世代が、医者で金持ちになろうと思うのは無理だと思うよ。
(自分の一代で)
副業を絡めてやらないと。
それを考慮すると、専門医を取った以降で過度に拘束される科は止めたほうが良いと思うな。
あともう一つ。
やる気のない医者、能力のない医者ほど、女医と結婚して必ず来る国民皆保険制度の崩壊に備えるべきだよ。
年収1500万が750万になっても、嫁さんも750万稼いでいたら最悪の事態はヘッジ出来るじゃん。
おわり。
コメント
コメント一覧
自費診療になじみやすい科とそうでない科があると思います。そのあたりもポイントかなと。過剰と云われて久しい歯科でもスゲェ稼いでいる所はあるし。
米ならともかく日本ではメジャー外科で「個人が大きく稼ぐ」は不可能でしょう。
心臓外科医の渡邊先生とか稼ぎそうですけど。
消化器外科は無理でしょうね。
話半分としても、消化器外科の勤務医でもかなり稼げますね。
心外のA野教授とかW邊先生は、「お布施」以外にも、講演とか執筆とかの副収入も多そうですね。一軍プロ野球選手くらいは余裕で稼いでいそうです。
なので、前言撤回いたします。
がんセンターの部長はプロ野球ならスター選手、天野先生、渡邊先生はメジャーリーガーレベルなので、そのぐらいは貰えないと学生さんも夢がないでしょうね。
そこまで行くのは適性以上に運不運が関係しそうです。
"備え"ましょう。
お布施の議論は苦笑です。
適性の件や、皆保険崩壊後の視点など自分があまり考えていなかったので大変為になりました。
副業の件がありましたが、麻酔科を挙げたのも自分の時間を拘束されにくいのではと思ったからです。また、馬車馬のように働いて大金を手に入れても税に流れるくらいならそこそこで余裕のある生活をしたら良いのではと思ったりします。稼ぐにせよ、そこそこにするにせよ仕事の傍に税対策や投資といったことが必要になるのかなと思いました。
その前に自身の価値を高めることが先決ですが…
もし東京で暮らすとなると年収1500万位じゃそこそこの生活にはなりません。
その点だけは注意した方がいいです。
結婚しないのなら別ですが。