経済ネタでブログ書くことがなくなったのですが、たまには経済ネタで。

まあ素人の戯言だと思って読んでください。

ぬるま湯の銀行を締め上げるマイナス金利は正しい

個人の預金金利がマイナス金利になるとどういうことが起きるのかは自分個人の部分は直感的に分かる。

預金額が少ない人は、タンス預金にするだろうし。

預金額が多い人は、貸し金庫代わりに預金を続けるんだろうね。

1億円預けて、マイナス金利が0.01%なら銀行の没収される金額は年間1万円。
2億預けても年間2万。

俺が今借りている貸し金庫の利用料金は東京三菱UFJ銀行で年間2万弱だからね。

2億タンス預金で盗まれるリスクを考慮すれば2万程度は端金。

マイナス金利が0.1%なら1億預けて10万、2億預けて20万。

マイナス金利が1%なら1億預けて100万、2億預けて200万。

マイナス金利が1%なら間違いなく預金は最少額にするようにする。

マイナス金利が0.1%なら微妙だけど、0.2や0.3%なら俺は他の資産に置き換えるようになると思う。

それでインフレになるんだろうか?

俺は中金持ち程度だけど、大金持ちにとってはその程度のテラ銭なら気にならないかもしれない。

小金持ちや貧乏人はタンス預金にするだけ。

土地を買っても固定資産税がかかるからね。

一般人が銀行に預金すると金利が付くのは定期預金。現金代わりの当座預金には金利は付かない。ところが、銀行は日銀に当座預金すると、0.1%の金利が付いていた。銀行は一般人からの定期預金ではほぼゼロの金利、当座預金ではゼロ金利であったが、それを仕入れとして、日銀に当座預金すると、0.1%の金利が付くので、ほとんど濡れ手に粟の状態だった。

この制度が導入されたのが、前の白川日銀総裁時代の2008年である。白川総裁は、日本経済より銀行を優遇する政策を行ったが、この当座預金への0.1%付利はその典型だ。

銀行の日銀当座預金残高は250兆円。その大半に0.1%の金利が付いているので、これだけで銀行は年間2200億円の利益を得ている。

今回の黒田日銀のマイナス金利であるが、250兆円を超えて新たに日銀当座預金が積み増されると、それに対してマイナス金利になる。既存の250兆円の部分の既得権は維持されるので、2200億円はそのまま銀行の「小遣い」となる。

今後、さらなる金融緩和になれば、この2200億円の小遣いも召し上げられるかもしれない。それを銀行は極端に恐れているので、マイナス金利を批判的に扱うわけだ。


なお、日銀のマイナス金利政策の導入を受けても、個人の預金金利がマイナスになる可能性はない。一般人の個人預金がマイナス金利になるということは、預金すると手数料が取られるということだ。それなら、預金せずに、家の金庫に置いておいた方がいい。もしみんなが預金しなくなると、銀行は仕入れがなくなるわけだから潰れてしまう。だから、どんなに低い金利でも銀行は仕入れをするために預金を受けざるを得ないわけだ。


これを読むと、今回の日銀のマイナス金利政策導入が甘すぎることが分かる。

日銀当座預金につけている0.1%の金利を至急下げるべきでしょ。

多くの日本人はマイナス金利が黒田バズーカーの最後の一発だと思ってるけど、違うんだね。

俺の感じだと、日銀当座預金残高全額にマイナス金利をかけない限りは影響は限定的だと思うんだけど。

本当の意味でのマイナス金利を実施すると国債が売れなくなったり、この辺からは未知の世界で誰も何が起きるのかは分からないんだろうな。

でも本当の意味でのマイナス金利政策を実施したら日経平均株価は4万とか8万とかの世界になるかもしれない。

ハイパーインフレで日本が壊滅しているかもしれない。

やっぱり直感的に理解できない世界だな。

おわり。