品川駅の新幹線の改札内に狭い本屋がある。

そこで余りのインパクトで思わず手にとってしまった。

内容は想像できるから買わなかったけど、この父親と同世代だから分かるけど下克上と言ったら矢沢永吉の{成り上がり」だよね。

勉強は、人を、家族をここまで変える

こどもだけでは流れを変えられない。

だからこそ。

やっぱり、永ちゃん風だね。

突っ張ることが男とのたった一つの勲章、だってこの胸に信じて生きてきたって感じだね。

これは銀蝿か。

成り上がりってのは、要するに立身出世物語だから全世界でどの時代にも形を変え姿を変え一杯あるんだけど。

俺もこの辺がツボで大好きなんだよね。

この本の父親は楽しかっただろうな。

俺のオヤジも数十年前に、これと同じように子供に中学受験させたんだよ。

勉強したくない俺をぶん殴って。

当然、結果は不合格だけど。

でも子供を受験させている時のオヤジは楽しそうだったな。

日能研で偏差値65を超えたら自転車買ってやると言われて頑張ったもんな。

結果は見事に自転車ゲット。

受験は落ちたけど。

親にとってみたら子供ほど面白いオモチャはないよな。

以前オモチャ側だったのでよく分かるけどさ。

オヤジは酔っ払うと「あの中学受験があったら、お前は医者になれたんだ」って言ってるからね。

ボケ老人の相手をしても仕方ないけど、俺はその後中学校から大学院まで公立しか行ってないんだって。

まあ、中学受験の時は「俺はまだ本気出してないんだよ」と思っていたけど。

大学受験の時はその言い訳は使えないと覚悟させてくれたことは、意味があったかもしれない。

そういう意味のおいて、「あの中学受験があったら、お前は医者になれたんだ」っての有りなのかなと年を取ると思えてきて。

今は大嫌いだったオヤジともそれなりに仲良くやっています。

おわり。