20161214190514

需要と供給、神の見えざる手

本当に不思議。

例えば鰻の値段。

鰻屋で食べるとうな丼が4000円ぐらいする。

もう数年自腹で鰻屋のうな丼を食べてないな。

MRが薬の説明会で持ってくる弁当か、スーパーで買った鰻をチンする程度。

かつて鰻が庶民の食べ物だったことを知らない世代の方が増えてきている。

需要は増えていないけど、供給が極端に減ったケーズ。

それで値段は高騰する。

住宅で最近いつも思うことがある。

都内では住宅需要は相変わらず旺盛なんだと思う。

でも、高額の不動産をを購入できる層が凄い勢いで減っているように感じる。

昔は開業医になれば大金持ちになれたけど、最近は開業する医者も減り。

医者と言えば、MRだけど彼らも高収入の代表。

MRも最早いつまで高給を維持できるか分からない。

MRという業種が存在しないかもしれない。

かつての高収入の代名詞の一つだった銀行員も、東京三菱UFJ銀行なんかの除くともう高収入とは言えなくなってきている。

弁護士もそう。

公認会計士もそう。

日本からかつて高級住宅地に家を買った層がドンドン減ってきている

それでもゼロからスタートする富裕層への道 番外編で書いたように富裕層は増えている。

まあ、日銀が輪転機グルグル戦術やってるんだからそうなるけどね。

投資をして富裕層になったグループ、起業して富裕層になったグループ。

彼らは昔の医者、歯医者、弁護士、公認会計士などに比べて資産価値の維持に重きを置いている。

かつての金持ちは田園調布、成城に100坪の家を購入。ガレージにはベンツとBMW。そして大型犬。

これが成功者のステータスだったけど。

今の富裕層はそんなものに大して興味がない。

興味があるのは、自分自身の現時点での金融資産残高。

これが港区の不動産が値下がりしないだろう理屈だと思う。

そしてかつての都内高級住宅街(港区、渋谷区を除く)が値下がりしていくだろうと予想できる。

需要が減るんだからね。

東京に1000万以上の人間が住んでいて、家を持ちたいという需要がある限り板橋区や足立区や江東区などの値段が極端に上がることはないのかもしれない。

板橋区、足立区、江東区に住む人は実需だからね。

それでも非正規雇用が増えたら、板橋区、足立区、江東区の土地の値段も下がっていくとか予想したり、そのような頭の体操が相場観を形成する。

これからマイホーム購入を検討している層は、HOMESなどで定期的に価格を観測していくと良いと思う。

それが相場観を確実にする。

外は寒いし、家で相場観の勉強だよ。

おわり。