この前、五反田の焼肉屋で岩本先生と会食。

そこでメガ大家医師の話が出てきた。

大阪のワンルームマンションを数十室購入しているらしい。

今回のブログはメガ大家医師先生の未来予測ではなく、クロスセル戦略についての理解。


クロスセルを達成できると、顧客数を増やすことなく総売上額を増やせる。新規顧客を獲得するのはコストが高くなりがちであるため、顧客あたりの売上単価を向上することは効率の良い売上向上策となる。


俺のブログの読者なら、ワンルームマンション投資=情弱ビジネスと理解していると思うけど。

ワンルームマンション販売会社からしてみれば、カモ医者を一人見つけるコストと比べて、既にワンルームマンション投資をはじめている医師に複数のワンルームマンションを販売するコストの方が圧倒的に低い。

これがクロスセル戦略の要諦。

その上、ワンルームマンション投資をしている医師に、同僚医師へのワンルームマンション投資への勧誘までやって貰えれば販売コストは更に縮小する。

これぞ名付けて「クロスセルダブル戦略」

俺の読者は、このクロスセルダブル戦略の被害者にならないようにね。

ここまでは前振り。

MTX、バイオ、ジャック阻害剤などがない昔の時代のお話。

関節リウマチの患者を救えるのは、整形外科医だけだった。

右膝のTKAをやったら、次は左TKA.

その後はお決まりの、右THA,左THAと続く。

これは、今風に言えばクロスセル戦略。

リウマチ気質も関係しているのか、他の関節リウマチの患者を口コミで紹介してくれる。

これはクロスセルダブル戦略。

若手医師の立場だと、外来患者数が減ってくれ減ってくれと思っているだけだと思うけど。



開業したり、管理職になると数字で評価されるフェーズに必ずなる。

その時に、クロスセル戦略、クロスセルダブル戦略を思い出して自分の診療科に応用してみると、違う景色が見えれくると思うよ。

勿論、数字で評価されるフェーズに遭遇せず、医学的な正しさだけで医者人生を全う出来る先生は一番幸せだと思いますよ。

おわり。