松坂と江刺さんは小学校から中学まで同じチームに所属。松坂は「彼は(リトルの)世界でも5本の指に入るピッチャーって言われてた。あまりのもスゴすぎて『同い年にこんな奴がいたんだ』ってスゴイ衝撃を受けた。次元が違うと思っていた。すごく迫力があって、ピッチャーまでの距離が近くに感じた。初めて自分よりもうまいってことを強烈に意識させられた。初めてですね。頼もしかったです。負ける気が全くしなかった」と江刺さんの実力を説明。しかし、江刺さんは中学2年で突然チームから姿を消し、14歳で野球をやめてしまい、その理由を聞くため番組では本人に直撃した。
母子家庭で育った江刺さんは「野球をやりたい気持ちは合ったけど、家庭の環境が周りより貧しかったのでどうしても親を楽にさせてあげたいなって言う気持ちが大きくなった。(野球より)そっちを優先した感じです」と高校に進学せず働き始めたという。

この番組を見たんだけど自分の現況がラッキーに由来している事を強く感じた。

これだけ才能がある人間が、怪我でなく野球を絶頂期にやめる現実(貧困)があるんだね。

俺が生まれ育った品川区にも貧困地区があって、俺もそこで育ったんだけど。

医者同士などの会話ではこんな貧困社会に触れることは殆どなく(患者では関わるけど、子供や子供の友人では殆どいない)、才能なんか全くないのに、サッカーや水泳や体操教室やピアノやSAPIXに通わされている子供が一杯いる。

それだけの金と時間と愛情を掛けても、半分以上が私立医学部にさえ入れない。

医学部に入学した母集団の中では俺自身はもっとも貧乏な家庭に入ると思うけど、地方大学の生活費を仕送りしてもらった時点で日本国内では恵まれた環境で育ったほうなんだろうな。

今思い返せば、貧困家庭でなければ違う人生になっていだろう才能ある人間がいたな。

松坂大輔のチームメイト同様に可哀想な話。

人生に運不運はつきものだけどね。

おわり。

下記は自分自身が5年半前に書いたブログ(ameba)を引用。

低学歴と高学歴の世界の溝を読んで

俺も低学歴の世界を知っているんだけど。

随分と前の話なので、下記のようなブログとは違うのかもしれないけど。

昔住んでいた東京の品川区は地方に住んでいる人間からすると、もしかしたら高級住宅地?って思うひともいるかもしれないけど。

風俗で有名な五反田のように一見すると下品だけど、少し裏の方に行くと超絶高級住宅地がある一方。

東京湾を埋め立てた団地が立ち並ぶTHE 低学歴の世界ってのが同じ区なんだよね。

俺は勿論THE 低学歴の世界の方。

一学年180人のうち、偏差値が50を超えている人間が50人しかいなかった。

こう書くとどの中学か分かる人には分かるかもしれないけど、その当時品川区の公立中学でナンバーワンに馬鹿だった中学が俺の中学。

今の学級崩壊と昔の校内暴力とは似ていて違うような気もするけど。

その当時、それが普通だと思っていたけど学区で一番の都立高校に入学したときは生徒がみんな上品な人間ばかりでビックリした記憶がある。

校内暴力もなければ、イジメもない。

高校時代にイジメとかしてたのは俺ぐらいだったしな。

世の中にはこんな世界があるんだなって思った。

学区で一番と言っても有名私立高校に比べると糞みたいな学力なんだけど、違う世界があるんだなって思ったよ。

中学時代に一軒家に住んでいる人間なんか数人しかいなかったのに高校の同級生はみんな一軒家なの。

住んでいる家が分譲マンションとかだと、ちょっと貧乏なのかなって感じだった。

中学時代は分譲マンションに住んでいたら金持ちって感じだったからな。

低学歴の世界の住人とはその後交わることがなくなったけど、今のFラン大卒で非正規雇用の時代とは違って彼らには長距離トラック運転手とか大工とかの求人が一杯あったので悲惨でもなかったんだけどね。

大学に進学するとまた高校時代とは全然違う高学歴の世界でビックリした。

今は知らないけど、その当時国立の医学部なのに定員100人のうちの半分は親が医者なんだよ。
(勤務医も含めてだけど)

狂った世界だと思った。

100人のうち、男子90人女子10人だったんだけど(もしかしたら定員は120人?)90人の男子の中で車を持っていない人間がゼロだった。

狂った世界だと思った。

卒業後、都内の私立医大付属大学病院に入局したんだけど。

そこは国立医学部が糞と思えるほど、金持ちの世界でビックリした。

上場企業の社長の息子や娘や。

時代が違ったらお姫様だったとか。

この辺になると教授はベンツのCクラスなのに、学生はフェラーリとかで狂った世界というよりは今まで勉強してきたのが馬鹿馬鹿しくなる世界だけどね。

低学歴と高学歴の世界の溝も深いけど、高学歴の世界と本物の金持ちの世界の溝は繋がってないからな。

でもこれからの時代は高学歴でも正規社員になれなければ、低学歴の世界よ「こんにちわ」だし。

低学歴でもダルビッシュとかサッカーの香川の世界なら、日本の本物の金持ちの世界も飛び越えて世界の本物の金持ちの世界までひとっ飛び。

溝はつながってなくても、空飛んでいけば良いんだって話だね。

おわり。

私のいる世界→追記の記事2つあります
読んで色々考えさせられた。
せっかくなので、身の上話を増田 に吐き出そうと思う。
  
  
すごい田舎 の底辺中学 を卒業 してるけど、地元 同級生 たちや親戚達の常識 感っていうのは独特だなぁとずっと思ってた。
上京 してから は特に そう思ってて、同じ日本 なのに本当に違う世界 が共存 しているんだなと思ってそれがもう日本 だと思ってた。
この記事を読んで、そうかそれは「低学歴 の世界 」と「高学歴 の世界 」の溝だったんだと納得した。
  
地元 は田舎 だから か両親ともに兄弟 が多くて、いとことか30人くらいいるんだけど、その中で大学 に行かせてもらったのは俺くらい。
俺の両親は、他のいとこが次々と中卒・高卒 で働き始めたりしているのを横目に、頑張って俺を大学 まで行かせてくれた。
両親が大学 まで俺を行かせたか った理由としては学歴 コンプレックス もあったのだと思うけど、それ以上に今後生 きて行く上で大切な友達 や結婚 相手の階層 のレベル をあげてやりたいってことがあったのだと思う。
  
実家 に帰ると、親戚の誰それが結婚 した、でも結婚 相手はどうしようもないバカでパチンコ ばかりで家族 そろって金を無心にくる、という似たような話がゴロゴロ 。
不倫 ・バツ1・再婚 ・生活保護 ・パチンコ ・ギャンブル ・騙した・騙された・蒸発、、、あげれば切りがないけどそんな話がゴロゴロ ゴロゴロ 。
ほんと、子供 がDQN の家庭は親も間違いなくDQN 。
  
俺の両親は2人とも低学歴 だが、そういう世界 に本当に嫌気がさしていたんだろう。
今思うと、きっと両親はそういう「低学歴 の世界 」が常識 な親戚から 俺を遠ざけたんじゃないか と思う。
いつの 頃から か、他の親戚連中とは距離を置くようになっていて、気付いたら俺もいとこ達とはあまり 会わないようになってた。
大学 にもやれないような、子供 の将来よりお金 の無心しか しない人を騙すしか 能のない親の元で育つ子供 はバカになるし、バカとしか 結婚 できないんだ、そして親と同じことを繰り返すんだと両親は良く嘆いてた。
  
  
そんな地元 環境 だったので、大学 に行ってから はカルチャーショック がたくさんあった。
中学 時代 の同級生 で大学 へ進学したのは10 人いたか どうか。
そのうち、進学で上京 したのは俺を含めて2,3人だったと思う。
  
大学 へ行ってまず俺が驚いたことは、友人達 の家庭環境 と文化 レベル の高さ。
両親がサラリーマン 家庭(そういう友達 は地元 ではほと んどいなかった)
家族 兄弟 の誰かが海外赴任 とか海外 住まい とか普通に いる(英語 ならお姉ちゃん がペラペラ だよ、とかすげぇ)
海外旅行 経験 者多すぎ(国内旅行 すら修学旅行 くらいだった俺には衝撃)
趣味 が舞台 鑑賞とか美術館 めぐり とか(ギャンブル が趣味 じゃないって凄い)
騙す人なんてほと んどいない、無条件に人を信用する人の多さ
お金 を貸しても絶対返ってくる
「ありがとう」 とか感謝 の言葉 が普通に 飛び交う
  
などなど。
もう大学 卒業 して結構 経ってしま ったか らその当時の衝撃を少し忘れてしま っているけど、「高学歴 の世界 」の人から みたら、ごく当たり前のこんな感じのことで当時の俺は衝撃だった。
今思うとここが「高学歴 の世界 」への入り口 だったんだなと思う。
  
  
大学 の友人達 は大学院 へ進んだ人も多かった。
俺は学部 で卒業 したけど、大学院 進学も見据えて大学 入学 してきた奴らなんて、本当「高学歴 の世界 」すぎた。
俺なんて、大学 入るまで大学院 なんていう存在 すら知らなかった。
親と一緒に驚いた。大学 の上に更に進学するところがあるんだって !って。
  
大学 では本当に勉強 ・研究 を頑張った。大変だったけど初めて勉強 が楽しい と思った。
大学 でできた友人達 とは今でもとても仲が良いし、めでたいことにその時の友達 ひとりと結婚 もした。
今の俺の状況としては、東京 の某大企業 に就職 し無事に溝を超えて「高学歴 の世界 」にお邪魔 した感じだろうか。
  
  
そして、会社 に入ってから 更に大学 よりも純度の高い「高学歴 の世界 」の人たちがたくさんいることにビックリ した。
家族 の職業 が医者 とか弁護士 とかエリート ぞろい
趣味 のレベル が高すぎる(○○大会 で優勝とかプロ 顔負けレベル )
子供 の学校 は私立で当たり前(都会では私立の方が頭がいいんだよね、それにもビックリ )
飲み会 などでの会話もウィット に飛んでる
  
仕事 していて困った奴もたくさんいるけど、地元 にいた「低学歴 の世界 」の人たちのような耳を疑うような非常識 さは全くない。
ここでずっと仕事 していると、こういう世界 が日本 の普通 と錯覚 してしま う。
  
そして彼らの大半は、家族 も両親もずっと「高学歴 の世界 」で生きてきた人なので、「低学歴 の世界 」を垣間みたことがない。
大学 進学するのが当たり前だと思ってるし、周りも大卒 ばかりなので、実は日本 には大卒 ってそんなにいないことを実感していない。
パソコン とインターネット の違いが分かるのは当然だし、スマホ もタブレット も使いこなす。
飛行機 や新幹線 のチケット はネット で買うのが当たり前だし、分から ないことは全て自力で調べられる。
年に一度は海外旅行 が当たり前だし、英語 は苦手といいつつも日常 会話はそこそこできる。
両親兄弟 がちゃんとした常識人 で、困ったとき には何かしらのアドバイス をくれる。
両親の家に普通に パソコン があって、孫の様子をスカイプ でテレビ電話 する。
孫のために両親がお金 を湯水のように注いでくれて、当たり前のように援助してくれる。
それがどれだけ凄いことか分かってない。
なので、たまにそんな「高学歴 の世界 」の奴らにいらっとしてしま うのだ。
  
  
この溝は超えたことがあるもの にしか 実感できないんだろうなと思うし、実感しても人生 にいいことはあまり ない。
だから 大半の人は溝に気付かないか 、見ない振りをしてごま かすんだと思う。
  
  
大学 進学が溝を飛び越えるのには一番理にかなっていると思う。
けど、その障害となっている一番の原因がその親だ。
  
底辺高校 で教師をやっている友達 が嘆いていた。
頭のいい子がいて大学 進学を進めても親にその気がなければ、もうそ こでその子 の人生 は地元 止まり だと。
なんとかしてやりたいけど、全員を救えるわけではないしどうしようもない、と。
  
  
唯一、政治家 だけはこの溝について何かしら対処 すべきだと思うけど、政治家 自身も「高学歴 の世界 」にいる人たちばかりなので実感として「低学歴 の世界 」を理解できないんだろうな。 年々この溝が深くなっているような気がする。
本当に根深 い問題だと思う。