実際、彼の経歴も業績も常に輝かしかった。学生時代から頭角を現し、滞りなく学位を取ると、颯爽と海外に留学して帰国と同時に某旧帝大にポストを得た。絵に描いたような経歴だった。研究者としてのみならず、性格も温厚で闊達、おまけに面倒見も良いことで知られた彼は、当然のごとく周りからも祝福され、「彼ならいい先生、いい研究者になるよ」と誰もが彼の未来を信じて疑わなかった。


はてなブログ主さんの他のブログを読んでもいないし興味すらないけど。

ちょうど例えとして目に入ったので使わせて貰うけど。

アカデミアの世界に入る場合は、こういうことが起きる可能性があるとなんで予想しなんだろう?

ゆる医整形外科だって小学校の時の夢はノーベル賞を取ることだったし。

もう少し大人になってからの夢も財前五郎のような医学部教授になることだったからね。

今みたいな場末病院で小銭を稼ぐ人生でなくてアカデミアの世界の住人になってみたいと思ったんだよ。

親がノーベル賞受賞者だったり、医学部教授だったりすれば子供の頃から人生ゲームのルールを聞くことがあるかもしれないけど、親がノーベル賞受賞者や医学部教授(2つを並列にすることはノーベル賞受賞者に非常に失礼な事は謝っておきます)だったガキは本当の本当に少数でしょう。

だけど医学部に入って、医学業界で学生をやっていけば医学部のアカデミアの世界で生き延びることがどんなことかは、よほどの天才か、よほどの馬鹿か、アスペルガー以外は覚悟をして入るんだよね。

覚悟して入った以上はその後に野垂れ死にしようが、死にたくて自殺した自殺者と同じで思った通りの人生を歩めて良かったんじゃないの?
なかなか踏ん切りがつかず、この年までズルズルと研究業界にしがみついてきましたが、ついにこの春に研究職を離れました。理由はいろいろあるのですが、やはり年々低下する意欲と厳しくなる経済状況、そしてもうそろそろポジションを得ることが現実的に難しいと判断したからです。



可愛そうなんていうのはせめてこの親子みたいのを言わないと。

夢を見る前に人生が夢で終わったんだよ。死にかけの認知症の老人のせいで。

おわり。