「強制換羽」という言葉をご存知だろうか。養鶏業では、多くの雌鶏を養っている。雌鶏は産卵開始後10か月程度たつと、次第に卵を産む回数が少なくなり卵の質も悪くなると言われる。そこで多くの養鶏場で行われているのが「強制換羽」だ。これは卵を産まなくなった雌鶏に対して10日から2週間程度絶食、ないしは栄養価の低い餌しか与えなくする飼育法だ。餌を与えられない雌鶏は衰弱して羽が抜ける。絶食を経たうえで新たに餌を与え始めると、必死に生を求める雌鶏は元気を取り戻し、再び卵を産むようになるのだ。この手法を施せば、一度は生産性が落ちた雌鶏に再び卵を産ませて収益を得ることが可能となる。養鶏場にとってはまさに「生産性の向上」だ。また絶食中は餌代もかからない。雛から卵を産む雌鶏になるまではコストも時間もかかる。この手法を用いれば「コスト削減」も実現できる。


強制換羽という言葉をはじめて知った。

少しググって見ると、夏を経過して日が短くなる秋から冬にかけて、雌鶏はホルモンの関係で大体2-4カ月間休産して、その間雌鶏の古い羽毛が抜け落ちて新しい羽毛に換わるのが「自然換羽」。

そして羽が生え変わるとまた卵を生むようになる。

自然換羽に任せれば休産時期がマチマチであること。

そして強制換羽なら休産時期が短いこと。

絶食により死んでしまう雌鶏がいたとしても、全体としての能率は強制換羽>自然換羽。

サラリーマンに50歳定年制を導入するというのは、サラリーマンが強制換羽される未来。
 
まさに社内家畜。

国はこれまでのように高齢者ばかりを対象にした社会保障制度を見直し、強制換羽されて立ち行かなくなった人たちに手厚い失業手当や大学までの教育費の無償化などを支援するような制度設計の変更をしてみたらどうだろうか。社会保障の役割は高齢者のためだけにあるのではないのだ。

絶対に国は強制換羽されて立ち行かなくなった人たちへ手厚いバックアップは行わないよ。

企業は能率のために強制換羽を実施して、元々優秀だったらホワイトカラーだから生気を降り戻し実績を残すようになるかもしれないね。

同時に多くの餓死する雌鶏と同じ運命を歩む少なくない数のサラリーマン。

そのサラリーマンが支える家庭、家族がいる。

今からサラリーマン人生を始める学生にとっては、そういうルールになったと理解して対応する以外はないよね。

ルールが変われば、会社に対する忠誠心も選ぶ結婚相手も全部変わってくる。

サラリーマンに行われる強制換羽が勤務医にも行われたりね。

一番可哀想なのは急にルール変更されて、それに対応できずに餓死していく層だな。

おわり