解剖学をラテン語で覚えるとかマジで地獄だった。

もともと記憶力が良い方ではなかった上に、医学部の1年生、2年生では学校に行くのは週に一度程度になっていたし。

その頃には頭の99%は麻雀に勝つことが占領していたので全く対応出来なかった。

出席簿が俺の一つ前の同級生が麻雀仲間でずっと一緒に過ごしているので、俺と同じで勉強する時間があるわけがないのに試験になると余裕の奴がいた。

一回読むと暗記できるみたいな才能って何なんだろうね?

そいつは今は開業して相当儲けているみたいなんで、記憶以外の才能もあるのかもしれないけど。

30年前と今では医学生が要求されるレベルが違っているみたいだけど、俺のような記憶力無し男が今の医学生をやったら悲惨だったろうな。

医者になってみると意外と記憶力で困ることはなく、結構色々なことを細かく覚えることが出来るんだけど。

それは文脈の中で記憶しているので、ストーリーになっているのでそれ程は苦ではない。

全く興味が無いことを力技で覚える行為が苦手だったんだな。

キティー Kitty氏が言うところの特殊能力の持ち主は社会に出てから活躍しているのかね?

その辺は非常に興味深い。

論文書いたりするような研究者(当然医者も含む)の場合は、特殊能力があると有利に働くことは容易に想像できるけど。

場末病院で臨床医をやったり、東大卒業後の民間で働くサラリーマンが特殊能力が有利に働くとは思えないんだけどな。

俺の場合は特殊能力がなかったので、興味が無いことは続けられない我慢できないと悟れて良かったかな。

そのお陰で楽しい楽しい学生生活を1年長くやれたしね。

おわり。