薬を飲むと副作用があるから、治療などしないで、寝ていれば何とかなると言っている医者のようなアドバイスです。それを無批判に記事にしてしまう、日本を代表するビジネスサイトの編集者も何だかなあという感じです。
ヤブ医者が病気を治すどころか、悪化させる可能性があるのと同様、無知なお金の専門家は資産を守り増やすどころか、将来のお金の不安を増幅させる存在です。

内藤アニキは自分のことを「お金の名医」だと思っていて。

荻原博子氏を「お金のヤブ医者」って言いたいんだろうけど。



俺は30年近く医者をやっていて思うんだけど、名医もヤブ医者も紙一重だし。

ある患者にとっては、名医よりヤブ医者のほうが相性が良いこともあるよ。

アル中で糖尿病で生活保護の患者に名医が何を出来るんだって?

内藤アニキのような東大卒だったり、医者同士の母集団の中で言えば、荻原博子氏的な資産運用はまさに「お金のヤブ医者」なんだろうけどね。

世の中の平均点な知的レベルの人間に、株式投資や不動産投資が出来るわけがないでしょ。

そういう養分で生きている人間たちのポジショントークの一種が内藤アニキの「お金のヤブ医者」論だと思うけど。
生活防衛のためのキーワードは、「夫婦仲良く」。夫婦が普段から色々なことを相談できる状況にあれば、節約がスムーズにいくからです。同じ場所で過ごし、同じ食卓で食事をし、一緒にお風呂に入れば、さまざまな生活費を節約できることでしょう。
また、男性は光熱費や通信費などを「高い目線」から見直すことが得意なのに対し、女性は買い物のときに10円でも安いものを選ぶといった「生活目線」からの節約が得意。それぞれ異なる目線を持った夫婦が協力すれば、家計の見直しは万全です。
とにかく節約は、夫婦仲が良くないとうまくいかない。万一熟年離婚なんかして年金分割をしようものなら、その後の人生は真っ暗です。

お金の患者が誰なのかによって、誰が名医で誰がヤブ医者なのか変わってくるけど。

俺には荻原博子氏のほうが名医に思えるけどね。



「臨床医のような誰でも出来る仕事」ってのを良く医者同士で話すことがある。

この時の誰でもってのは、同世代の上位10%のぐらいの優秀さなら誰でも出来るって意味で。

同世代の平均的な知能の人間に臨床医は無理だと思う。

論理的思考が出来る上位20%以外の人間にとっては、株式投資や不動産投資よりは「夫婦仲良く」って処方箋のほうが有効だと思うね。

同世代の上位1%の医者の株式投資や不動産投資だって、エビデンスはないけど8割ぐらいは養分だと思うよ。

養分にならなかった2割が偉そうに結果論で人生を語っているわけだよ。

例えば俺ね。

あえて言えば、株式投資や不動産投資でも医者の中でも勝つ奴は勝つし、負ける奴は何度やっても負ける。

数学が出来る俺は天才だと思う人間こそ麻雀をやってみると良いよ。

その上でフリー雀荘に行ってみる。

数学が出来る人間は麻雀も強くなる確率は高いと思うけど、強くならない人間もある一定数はいる。

株式投資や不動産投資で勝つってのはそういう事。

命の次に大切な金を賭けるんだから、試験で良い点を取るのとはわけが違う。

投資では失うものがあるし、試験では悪い点を取っても失うものがない。

論理的思考が出来て、上記のようなことを理解している人間はそもそも投資をしないし、投資をしてもリスク許容内でしかやらない。

論理的思考が出来て、上記のようなことを理解できない人間が養分になっている医者でしょ。

まあ、養分がいるから世の中が循環して調和が取れているのかな。

明日のラグビー・ワールドカップのサモア戦も力の限り応援しましょう。

おわり。