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この辺のブログ内容は流石はちきりんって感じだな。

ブログで飯食ってる人間のを商品を余り引用したくないので、アクセスして読んでください。

その上で。

俺はちりきんのブログとは逆で、グーグル先生が本物の医師を超える日はそんなに遠くないと思ったな。

本物の医師を、超一流とか優秀な医師と解釈するなら永遠に超えることは出来ないのかもしれないけど。

本物の医師を、医師免許証を持っているだけの医者と定義するなら10年どころかあと5年で超えてくると思うんだけどな。

俺のような場末の病院で整形外科の外来をやっていると。

例えば「撓骨遠位端骨折」の患者が受診したとして、レントゲンを見れば整形外科の専門医なら手術適応なのか、保存的加療なのかは一瞬で分かる。

だけど場末病院には場末病院の難しさがあるんだよね。

明らかに手術適応なんだけどギブスのほうが良い症例だったり。

明らかに保存的治療で問題ないんだけど手術のほうが望ましい症例だったり。

当然公共のブログなんかでは書けない内容を考慮に入れて治療方法を選択する。
(本当に深いところまで患者背景を配慮してもあるし、大人の事情もあるし)

場末病院で働く同業者の整形外科の先生なら当然わかって貰えると思うけど、手術が決まってから検査一式が始まる。

格式の高い病院なら検査後にリスクが高いって話をして手術を中止することが通用するんだけど、場末病院では現実問題として色々難しいところもある。

malignantを扱う消化器外科や、命に直結する心臓血管外科や脳外科とは話しの齟齬が生じるからこの辺にしておくけど。

もう一度タイトルに戻して。

本物の医師を、専門医を持っているだけの医者(ただし数値化出来ない患者背景を考慮しない診断に限る)と定義するなら。

あと5年もすれば、医者の3割ぐらいはグーグル先生以下になるし。

同様に5年もすれば、医者の5割はAI先生以下になるとおもうんだけど。

あと10年もすれば、医学部を卒業した医者の半分以上が生涯グーグル先生を超えることが出来ない時代になってくると思うんだけど。

だから手技系の医者になれと言いたいわけではない。

数値化出来ない患者背景を考慮できないタイプの人間はこれから臨床医としてやっていくのは難しいとは思うけど。

数値化出来ない患者背景を考慮できないタイプの人間だけど、普通の臨床医をやっていきたいなら平均以上の手技の力量をつけないと難しい。(あるいはオールドドクタータイプのハードワークを厭わない)

それが無理なら、医師免許証があれば通用するAGA,脱毛などに一日も早く移って。

医師免許証をマネタイズしたほうが良いよ。

法律がいつまでも医師免許証の価値を担保してくれるかどうかは、その時の経済状況や政治力学によって大分変わってくると思うよ。

大門未知子のような圧倒的なスキルを持った医者も必要とされなくなり、圧倒的なスキルと圧倒的な背景への配慮が出来る医者以外はグーグル先生に置き換わる時代もそう遠くないかもしれないな。

俺は圧倒的なスキルも圧倒的な患者背景への配慮もないけど、十分に稼げた世代なのでどうでもいいんだけど。

これからの先生たちは未来を予想してシッカリと鞘を抜いてください。

このクソブログを読んでいる時点で、鞘を抜く資格があるよ。


上記なんかを参考にしながら、裁定取引については「駅徒歩7分以内」のマンションなら幸せか?でも書いたけど、どうやって鞘を抜くのか、どこで鞘を抜くのか。

自分の置かれている環境を考慮して、自分の頭で頭に汗をかくぐらい考えてやらないとね。

医者としての社会的要求からはゆるく、女性からの男のくせにという要求にはゆるく。

だけど、どうやって鞘を抜くのか、どこで鞘を抜くのかを聞かれたら、抜け一つもないぐらい詰めておかないとね。

ゆる医的には、それが頭の良さだと思うけどね。

おわり。