この迫りくる「五輪中止不況」で、最も甚大な影響を受けるのは不動産市場ではなかろうか。その場合、最も分かりやすく不動産の価格が下落するのは、いわゆる「五輪エリア」だと想定できる。それは競技会場や選手村などの五輪施設が、集中的に建設された東京の湾岸エリアのことである。東京五輪の開催が決定したのは、2013年9月。東京の湾岸エリアはその直後からブーム、あるいはバブルと呼んでもよいマンション価格の高騰が見られた。例えば、五輪開催決定時に地下鉄の駅から徒歩12分という場所で分譲されていたタワーマンションの売り出し価格は、平均坪単価260万円前後であった。これはそれまででは考えられない高値で、売り出し当初は相当に苦戦していた。ところが、五輪開催が決定した途端に購入希望者が殺到。短期間で完売してしまった。そのマンションの中古価格は今、坪単価300万円前後まで値上がりしている。ちなみに、東日本大震災後の、あの周辺の中古タワマンは坪単価100万円台の中後半が相場観であった。


新型コロナウイルス対策が上手くいって何事もなかったように東京オリンピックが大成功に終わる可能性も当然十分にある。

2019ラグビーワールドカップ日本大会が大成功に終わるとは大会開催前はラグビー関係者でも思っていなかったんだからね。


東京オリンピックが大成功に終わって晴海フラッグが高値で取引される未来もあり得るかもしれない。

だけど湾岸のタワマンがこれ以上高くなることはないんじゃないの。

良くて高値横ばいでしょ。

だったら焦って今買う必要はない。

そして湾岸のタワマンが暴落したら、当然その近隣も引きずられて下がる可能性が高いんだから。



待って困ることはないと思うけどね。

でもまずは新コロの状況待ちで。

新コロの影響で日経平均株価が1万9000円を切るようになると色々な景色が変わってくるから。


日経平均が昨年末比で1万9142円まで下落すれば含み損に転落する計算になり、この水準が日銀の絶対防衛ラインといえそうだ。

この程度で日本がデフォルトに追い込まれることはないと思っているだけど。

だけどどうなるか分からないときはポジションを取らない方が良いと思うよ。

おわり