大きな床屋さんに10人くらいの理容師さんがいる。20歳の人もいれば、80歳の人もいる。
技術に差はあれど、みんな髪をきる仕事を来る日も来る日も、朝から晩まで続けている。

医局人事をみていると
・選抜に勝ち抜いた超優秀なエリート勤務医が市内の急性期病院に部長、副病院長、院長として残る
→J1のFC横浜で現在も選手として活動しているキングカズモデル
・中堅のときは大学病院や市内の急性期病院で働き、50代以降は田舎の病院に移動して定年退職するケース
→昔は日本代表だった選手が、30代後半になってJ2、J3とカテゴリーを落として選手を続けるモデル

医者以外から見れば全ての医者はエリートで金持ちだと思うかもしれないけど。

プロ野球選手やプロサッカー選手ほどではないけど。

その格差は大きいよね。

今日の手術の麻酔バイトは旧帝大定年退職後の70歳オーバーの先生だった。(当然役職者)

流石の麻酔技術で圧巻の安定感。こんなにも麻酔科医で安心感が違うと思ったことも外科医人生で余りないんだけど。

お爺ちゃん先生あるあるで。

使い慣れてない電カルなので手術室ナースからはボケ爺扱いだったけど。

看護師と医者では見ている部分が全然違う。

ここまでは前振り。

70歳過ぎでこんな場末病院で麻酔をかけている時点で現役時代にマネタイズ出来なかったのかなって思う思いと。

麻酔科医は70歳過ぎでも働けると思うけど。

俺は50歳半ばでもう外科医としては体力的に働くのが辛くなってきた。

プレースタイルで何処まで働けるかも違うよね。

じゃあ外来だけならって話になるけど。

俺の外来は患者が多いんだよ。

これって大学教授などの権威で患者が多いのではなく。
(権威と言うのは失礼かな。確かな診断技術に基づくもので)

キャバ嬢で言えば超絶美人でナンバーワンになるのもあれば。

ブスが愛嬌振りまいて(時には枕営業して)ナンバーワンになるのもある。

俺の外来スタイルはブスが愛嬌を振りまくのと同じスタイルだから。

オッサンになってくるとしんどい部分はあるよね。

研修医以外の普通に外来を担当するようになってからバレンタインチョコを患者から貰わなかった年は一度もないんだけど。

今年はゼロだった。

俺の外見的な魅力が落ちたからではないよ。

相手は80歳のおばあちゃんだから。

気配りして営業トークかまして湿布出しまくるみたいなことをやらなくなったからだろうな。

サッカーで言えば技術はないけど足だけは速くて走り回るスタイルでしょ。

オッサンになると通用しなくなるタイプだよな。

しゃあないと言えばしゃあないけど。

悲しいと言えばちょっと悲しい。

医者としての引退が近づいているなと感じます。

おわり。