・「研究日」に医師の「外勤」をあてる慣例があったが、国が推進する「医師の働き方改革」に合わせて、今年3月末で廃止する
・東京女子医大に勤務する医師は「週39時間」の労働義務を負う
・「外勤」を継続する医師には「週32時間」勤務の選択肢を用意するが、給与は相応の水準とする


東京女子医科大学の経営陣は医者にとっての最大の禁じ手を出してきた。

医者の歴史にとってポイント・オブ・ノー・リターンを超えた日として記憶されることになったね。

この衝撃の凄さを若手医師は理解できるかな。

大学からの給料が8割になるだけではない。

外勤選択しないののが出世の踏み絵に使われるかもしれない。

これは東京女子医科大学だけの問題ではないんだよ。

次に経営が厳しい私立医学部附属病院で同じことが起きる。

東京女子医科大学の経営陣が禁じ手を使ってくれたお蔭で次に同じ手を使う心理的敷居が下がるでしょ。

最後にはなんで医者だけ外勤が許されるという話になる。

アカデミックの世界は貧乏人は必要ないってことんだろうな。

そうなると結局の所はところてん式に辞職する医者が増える。

それが一般病院に流れてきて、開業医市場にも流れてきて。

マンション市場などと同じ。

インバウンド需要がなくなり民泊、ホテル需要がなくなって。

それが通常の賃貸物件として市場出回ることで家賃を下げても空室が埋まらない物件が出てくる。

それと同じ。

東京女子医科大学とは関係ない医者も、バイト市場の需要と供給の関係の変化で劇的に時給が下がる。

そして医者の常勤市場でも無能なライセンスだけが頼りの医者は市場からの強制退場を余儀なくされる。



歯医者や弁護士で起きたワーキングプアの流れがついに医者の世界にも押し寄せてきた。

俺は10年ぐらいは大丈夫だったと思っていたんだけど予想は覆された。

一番ダメージを受けるのが親が非医者の嫁さん専業主婦だからね。
「うちの医局は大荒れになりました。学費や住宅ローンを払っている医局員は、外勤ができないと生活が立ち行かなくなりますから、すぐに退職を決めた者もいます。コロナ対応で疲弊している私たちに、なぜこのような仕打ちをするのか、理事会には怒りを覚えました」(ベテラン医師)

それでもゼロからスタート富裕層への道 (整形外科医編)

それでもゼロからスタート富裕層への道 (全科の医師編)

これで親が非医者の勤務医がノーリスクで富裕層になる王道資産形成の方法が塞がれてしまった。

俺が若手医師に出来るアドバイスはもうこれしかなくなってしまった。

「多少ブスでも結婚は女医にしておけ」

今回の東京女子医科大学の話を聞いて本当に思ったことがある。

逃げ切り世代で良かった。

おわり。