自分の頭で考えるって何?


小学生、中学生、高校生にとって自分の頭で考えることってのは算数と数学でしょ。


小学校の高学年で算数についていけなかった人。


中学生で数学についていけなかった人。


高校生で数学についていけなくて文系になった人。

(東大、一橋以外の文系全員)


彼らに自分で考える力はないでしょ。


中卒でラーメン屋を成功させた人間は間違いなく考える力はあるよね。


文系でもギャンブルやったり、女遊びやったり、いろいろな修羅場をくぐって考える力を身につけている人はいるけど。(それなりの企業でそれなりにやっている人は全員考える力を身につけている)


だから今の学生はより一層算数や数学から脱落しちゃ駄目なんだって。


ちょっと前まで、文系でも大学で麻雀やって酒のんでたまにセックスしていたら大企業の正社員になれて社会の中で成長できたんだから。


高校の微分積分ぐらいまでは最低でもついていって、その論理的思考を身につけて。


その上で社会で起きていることを自分なりに理解できるようになっておかないと。


高校までの数学は、部活の練習。


大学でのギャンブルや女遊びは、部活の練習試合。


卒業後の仕事は、部活の最後の大会。


そんじゃね。










http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20131202


2013-12-02 入社試験有料化の次に来る危険なワナAdd Starseuzo

12月1日の就職活動解禁日に、ニコニコ生放送などを運営するドワンゴ(グループ)が、新卒の入社試験に受験料制度を課したことが話題となり、(ほぼ同内容を提案していた)私の一年前のエントリもあらためて注目を集めました。

→ ドワンゴ採用ページ 受験料の 2525円は「ニコニコ円」ってことですね。


→ 昨年のあたしの提案=「就活市場を一発で適正化できるミラクル解決法




今回のドワンゴの新方針にはもちろん賛成だし、その結果を踏まえて、来年からは追随する企業が少しでも増えたらいいなと思います。


★★★


私の感覚では、こういう「受験料をとって、応募者を本気の人だけに絞るべき企業」=「現時点で、あまりにも多くの”憧れだけ応募者”、“とりあえず応募者”を集めてしまっている企業」は、ざっくり推定して 1000社ほどです。

この1000社の中には、P&Gなど外資系の人気企業や、ドワンゴなど若者に人気のネットサービス企業も含まれますが、最も多いのは、日本の大企業の人気企業です。

たとえば、JTBやANA、三菱商事や三井物産、電通やソニー、パナソニック、ホンダや花王、サントリー、メディアの各企業などなどですね。(他にもたくさんあります)


特に、最近の業績が良いわけでもない企業にとっては、大量の応募者のためにパンフレットや説明会場や入社試験を用意するコストは相当な負担になっていると思います。

でも、こういった企業の多くは、自分のアタマであまり考えないという社風を持っているので、ドワンゴみたいに「自社だけでもやってみる」ということは怖くてできません。

でも、「皆がやるならうちもやる」のは大の得意。なので、来年あたりから“足並みを揃え”みんなでやってみたらいいんじゃないでしょうか?


だいたい経団連的な企業というのは、

・みんなもやっている

・きれいな建前が揃ってる

ことなら実行に移せるという特徴があります。


なので、経団連の事務局あたりが(あたしのエントリでも参考にしていただいて)素案を作り、

・学生が中小企業にも目を向けてくれるきっかけをつくる

・就職活動で疲弊してしまう学生を減らす

・学歴スクリーニングに頼らない採用を目指す

などの目的で、

・来年からみんなで一緒に(←ココ大事です)、プレエントリーには料金を課す、ということにすれば、いーんじゃないかなと思います。


おっと、話が逸れましたが、今日の本題はこのことじゃありません。


実は、今回の件への反応の中に、とても気になる意見があったので、それについて書いておきます。それは、「大学入試市場とちがって、就職活動市場には、自分ならどこを受ければいいという目安になる指標がないから、ちきりんの提案は実現が難しい」といった意見です。


これ、簡単にいえば、

「大学受験市場には偏差値が存在するため、『自分はどの程度の大学を受けるべきか』明確だけれど、

就職活動市場においては、偏差値が存在しないので、『自分はどの程度の企業を受ければいいのか』わからない。

だから、受験料を有料化しても、みんな(どこを受けていいかわからず)右往左往するだけになる」

という意見だと思われます。



これはねー、超のつく危険思想ですよ。

これって別の言い方でいうと、

「自分のアタマで考えても、どこの企業を受けるべきかわかりません。でも、誰かが指標を作ってくれて、『お前の実力ならこの大学を受けろ(この企業を受けろ)』と言ってくれたら、どこを受けるべきかわかります」ってことでしょ。


自分で思考して行動することを完全に放棄し、“お上”的な誰かの指示によって、自分がどうすべきか、決めてもらえればラクでいい、というのは・・・マジでヤバいと思ったほうがいい考え方です。

こんなの推し進めれば、

「自分の性格と容姿と年収であれば、誰に交際を申し込めばいいのか指標が欲しい」とか、

「自分の実力とうちの会社の商品であれば、どこの企業に営業をかければ、買ってもらえる可能性が高いのか、合否判定してほしい」とか、

そういう話につながっちゃいます。それは変でしょ!?


本来は大学だって「偏差値的にここが妥当だから」という理由で選ぶものではなく、どこで何を学びたいか、どんな学生生活を送りたいかによって決めるべきことなんです。

なのに誰も自分で考えないから偏差値やら合否判定システムやらに、みんなが判断を丸投げ(依存)してしまってる。それは決していいことではないんです。

そんなものを就職活動市場に持ち込もうなんて、本末転倒もいいとこだということを、よーく覚えておきましょう。


世の中の学生さんの中には「学校界のシステムが正しく、社会のほうが正しくないのだ」と思っている人さえいるのかもしれませんが、それは完全に誤解です。

正しいのは社会の方であり、「学校界が、社会の現実とかけ離れた原理原則的なルールで動いている子供な世界」であるだけです。

そこんとこ間違えないよーに!


★★★


さて、あたしが何故こんなエントリを書いているか、わかります? 


それはね、もしも人気企業の多くがドワンゴを追随し、「新卒プレエントリー有料制」を採用し始めたら、次に起こることは、

新卒採用市場の支配者であらせられるリクルート社様あたりが公式に(今はネットの裏情報でしかない)

「業界別・地域別 就活偏差値」の発表を始め、

「就活模擬試験や就活合否判定」を売り始め、

・各大学のキャリアセンターがその情報を大枚はたいて購入する、

みたいは滑稽な状況が始まるんだろうなと思ったからです。


今は「誰でもどこでも受けられる」から、こういうのにお金を払う価値があまり無いのですが、貴重なお金をどこの会社の入社試験料に充てるか、皆が真剣に考える必要がでてきたら、有料でもこういう情報を買おうという人が増え、ビジネスとして成り立ち始めます。

なので、たとえそんなものが出てきても「待ってました!」「大歓迎!」みたいにならないよう、先にこのエントリを書いておきたいと考えたのです。


大事なことは、『自分のアタマで考えよう』!ってことなんです。

「このデータさえ見ていただければ、わざわざ自分のアタマを使って苦労して考えなくても、スグに正しい答えが得られますよ!」という甘美な誘惑にホイホイついていくのは本当に危険なのだということを、しっかり覚えておきましょう。


そんじゃーね