「とりあえず“ディール成立レート”まで下げます!」みたいなことして成立した取引がすべて巧く続くとは思えない。


これは逆だよね。


「とりあえず”ディール成立レート”まで下げます!」ってのを。


「絶対に”ディール成立レート”まで下げます!」


に持っていくことじゃないの。


80年代は、女性誌やフェミニズムのミスリード(出版社やフェミニストにとっては利益があったのですが)によって多くのバーンアウトした女性を生んだ。


彼女たちは、結婚をせず仕事も当時思ったようにはうまくいかず。

想像上のchikirin女史みたいなもんですかね。


彼女らは数も少ないし、元々親を含めたバックグランドが優れた人たちでしょうから。

援助はいらないことが多いけど。


でも今回起きることは違いよね。


今度、今回のchikirinの日記のミスリードで困る人達は。


低学歴で結婚しない層。

この数は凄まじい数になるし、ドンドン不公平な国になる。

http://ameblo.jp/randtkikaku/day-20100821.html

で書いたように。


彼女、それに対応する彼らは公的援助の対象になる。


そんな余力は日本にあるのかね?


2020年代:大規模な調整局面


心配しなくても、その頃の日本は壊滅的な状況になってるからさ。


日本はアジアのイタリアになるのではなくフィリピンやインドのようになってるかさ、好きとか嫌いの感情で離婚できるほど余裕はないから大丈夫。


だけど、独身だとそのまま生活保護の対象になるかもしれない。


ブサメンの年収200万のフリーターでも、それと結婚する相手が出現するまで,女性のレートを下げさせないといけない。


そんじゃね。








結婚と恋愛のレートhttp://d.hatena.ne.jp/Chikirin/

一つ前のエントリで紹介した堀井憲一郎氏の本にはユニークな洞察が満載なのだけど、中でも特におもしろかったのがこの話。

“80年代に女の子が恋愛のレートをあげて、結果としてみんな不幸になった”


堀井氏は、「80年代に女の子はお姫様になった」と指摘。お姫様は王子様が現れて、自分のために完璧なクリスマスイブを用意してくれると期待する。高級フレンチにブランドワイン、食後は一流ホテルのバーに生バンド、当然お部屋が予約してあり翌朝はルームサービス。プレゼントはティファニーの・・。

最初は(それでやらせてもらえるならと)この流れについていこうとした男性。でも数年つきあった後、90年代半ばから男性はついてこられなくなる。当然です。給与もあがらないのに続かない。

ここで女性は気がつくべきだった。こんなことしてたら、彼氏なんてできない。結婚なんてできないと。でもその時、不幸にも彼女らの前にトレンディドラマが登場した。そして言うのです。「中途半端なところで妥協する必要は全くないのよ」と。


ドラマの中では、若くして広い(しかも都心でかっこいい)部屋に住むメークアップアーティストと空間デザイナーとCMプランナーの女性が、それぞれに素敵な恋愛を楽しんでいる。彼女らは、かっこいい仕事も、それによって得られる高い給与も、恋愛も、刺激的な遊びも、なにひとつ諦めていない。全部手に入れてる。

それをみて、お姫様になった女性達は「妥協する必要はない。私らしさを諦める必要はないんだ!」と理解する。ドラマに後押しされた女性達は、男性がついてこれなくなっても諦めなくなった。

著者はこれを「女性が恋愛のレートを上げた」と呼び、このため男性は「ゲームに参加できなくなった」と言います。すばらしい洞察と言葉のセンスだよね。


というわけで、経済力のない男性は恋愛市場から閉め出されてしまった。また、「なんでここまで女性に尽くす必要があるのか」と疑問に感じた男性は勝負から降りた。

そして現実の女性についていけなくなった男性は、AVやヘアヌード、二次元に逃げた。堀井氏の分析によると、この頃からAVにめちゃめちゃかわいい子が登場して本番をするようになった。信じられなかった、こんなかわいい子がカメラの前で本番をしているなんて!・・・とのこと。

かくして圧倒的な勝ち組の男女以外は結婚できなくなり、そうでない女性はトレンディドラマの世界に、そうでない男性はヴァーチャルの世界に逃げ込んだ。


★★★


この本を読んで感じたのは、これの揺り戻しが今の“婚活”なんだなー、ということ。

今ブームの婚活の核心は、「理想を捨てて、現実を見ましょう」運動だと、ちきりんは思ってます。「最低年収は800万円は欲しいかな・・・。もちろん、20代なら600万円くらいでもいいけど」という女性に向けて、「そんな男性はいません」と認識させ、「みかけはそこそこでいいから、誠実で話がおもしろくて優しい人がいい」という女性には「そんな人で未婚の人はいません」と分からせる。これが“婚活のコア・プロセス”です。

一方で男性には、できるだけ“ついていけるレートを上げる努力”をしてもらう。「経済力がないから結婚できない」という男性には「あなたが結婚できないのはそれだけの理由ではありません」とわからせる。

わかってもらえたら次は婚活スクールで、結婚したい女性なら当然にやっている努力を、男性にもやってもらえるよう仕込む。たとえば、外見に時間とお金を使う、相手のつまらない話にもニコニコ笑顔でつきあう、“手伝う”のではなく当然の義務として家事や育児をやる覚悟とスキルくらいは、“最低限”身につけてもらう、ということ。(今回も降りてる男性はたくさんいそうですが・・)


つまり、“80年代に高騰し、90年代に高値安定してしまった女性の結婚レートを、適正レートまで下げましょう”というのが、婚活の本質なんですよね。なんとデフレ時代にぴったりのトレンドでしょう。

“出会いの機会を増やす”とかいうのも、結局は“市場のコマをできるだけたくさんみましょう。そうすれば、アナタのレートではディールが成り立たないと理解できるでしょ”ということだよね。婚活で結婚できる女性というのは、婚活1年目より2年目、2年目より3年目に“レート”を落とした勝負をした人だってことかも。(男性に関しては「女性だってレートを下げようとしてるんだから、あなたもせいいっぱい頑張って下さい!」と言われて、頑張った人、って感じ?)

★★★

で、80年代と90年代のプライシングの間違いに気がついて高値修正を始めたのが2000年代・・・と考えてると、今度は、次の10年くらいは婚活時代が続くけど、その後は“婚活世代、大量離婚の時代”になるかもね、と思えてきた。

婚活で“とにかくレートを下げて結婚しましょう!”みたいことやってると、当然に再び揺り戻しがくると思う。“ディールが成立するところまでレートを下げて売買成立!”みたいなことやって成立しても、結婚って成立したら終わりじゃないので。


女の子がお姫様になる時代より前の世代の女性でさえ、(当時は女性が単独で食べていける道がなかったため、また、社会のプレシャーも尋常じゃなく高かったため)しかたなく低いレートで結婚した後、ずううううううっと我慢してきて、それでも子供が独立したら“熟年離婚”とかに踏み切る人が増えている時代が今なんです。「とりあえず“ディール成立レート”まで下げます!」みたいなことして成立した取引がすべて巧く続くとは思えない。


実は就活も同じかも。氷河期再来で、またもや「内定がもらえるところまでレート下げます!」みたいな戦いになっている。前回の氷河期後半の人の中には、その直後に数年の好景気期間がやってきた時、第2新卒として“リベンジ転職”をした人がたくさんいた。でもずっと不況が続けば、リベンジなんて不可能だ。じゃあ、一生我慢できるのか?

婚活も就活も、市場全体でレートが上がったり下がったりして、その動きにシスティマティックに対応しようとすればするほど意味不明な結果につながってる、って感じがする。



というわけで、

1980年代:暴騰

1990年代:高値安定

2000年代:下落

2010年代:投げ売り

2020年代:大規模な調整局面


次の10年は結婚も就活も、レート投げ売り気味の時代に突入するのかも・・



そんじゃーね。


若者殺しの時代 (講談社現代新書)

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