佐藤隆太の熱中時代を見た。

「先生の匂いは、レモンのようだよ。僕は知っている」

無理があるな。

最近、教師物を良くみている感じがする。

それと子ども物を。

名前をなくした女神とかもそう。

江口洋介の『スクール!!』もそう。

鈴木先生もそう。

子供は残酷だとか、子供は今も昔も純粋だとか、今の教師は大変だとか。

その手の話をしたいのではなく。

35年前の小学3年生、4年生ぐらいの時の自分自身をを思い出した。

録画したテレビを夜中に酔っ払って見から、脳がトリップするのかな。

そして久しぶりに思い出したその記憶は。

中堅の外科医として働いている今のストレスより、小学4年生のストレスのほうが大きかった。

ゾッとした。

10歳のガキンチョってそういう世界に生きてるんだよ。

大人になると忘れちゃうけど、皆も昔を思い返せばそうだと思う。

子供は弱肉強食の世界を生きている。

それまでは親に守られて、「世界中で一番可愛いよ」とか。

「賢いな」とか言われて。

でも残酷な現実はそんなことはなく。

どのキャラで生きて行くか、子供たちは小さいなりに必死に考えている。

勉強で頑張るのか。
スポーツで頑張るのか。
喧嘩で目立つのか。
不良として目立つのか。
優等生としてやっていくのか。
イケメン路線で行くのか。

何十万年もかけて猿から人間に進化したときに。

森の残るのか、草原に出ていくのか。

そして森に残ってゴリラやオラウータンになっていくグループと。

草原に出て、二足歩行を始めって人間になっていくグループと別れていくように。

団塊の世代は、その選抜の最も過酷な時期が大学受験ぐらいだったと思う。

僕ぐらいの世代から、主戦場は中学受験、高校受験ぐらいになった。

今は小学三年生がその主戦場(佐藤隆太の熱中時代でそのようなことを言っていた)だと思った。

全然見当違いかもしれないけどね。

でも間違っていないと思う。

小学三年生、小学四年生ぐらいで選んだキャラでその子供は一生勝負していくことになる。

勿論、性別を変えることも、中年以降にキャラを変えることも不可能ではないけど現実はその時のキャラのまま一生を過ごす。

小学三年生、小学四年生に言いたい。

今君たちは、人生の勝負処にいる。

君たちの適性にあったキャラでいいポジションをキープすることが、どれほどこれからの人生のアドバンテージになるか。

頑張れ、子供たち。