社会のどういう階層のどういう家の子でも、ある一定の資格を取るために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも官吏にも軍人にも教師にもなりえた。この時代の明るさは、こういう楽天主義からきている。

坂の上の雲の第三部が始まった。

第一部、第二部と比べると、クライマックスの第三部は凄く面白い。

でも坂の上の雲のナレーションを聞くたびに思う。

平成の時代の暗さは、坂の上の雲のような楽天主義が真実ではないと知ってしまった悲観主義からきていると。

生まれた家で職業が決まる世の中も。

能力で職業が決まる世の中も。

同じ事を違う表現形で言っているだけだよね。

努力を放棄した沢山の若者を見ると。
結婚をしないと決めた沢山の若者を見ると。

自分の遺伝子を自分の代で終わりにすることが、能力で職業が決まる世の中に対する無言の抵抗なんだと思う。

そういう意味において、坂の上の雲は悲しいドラマだなと思います。