十数年ぶりに以前働いていた病院の先生達と会食する機会があった。

3人の内、1人は子供がいないけど、残りの2人の先生達(ともに国立卒)の子供の内3人が医学部(2人が国立、1人は私立)に入っていた。残りの2人の内、1人は美大、もう一人はまだ中学生だった。

医学部の受験ネタで、昔と今は違うんですよって説明を受けた。

受験ネタは、医者の飲み会のネタの1つなので色々聞いていたのでまあある程度は知っている内容だったんだけど。

でも、勤務医の生涯手取り額は3億だから、1人だけでも私立の医学部に入れたら順天堂大学などの学費の安い大学を除けば卒業までに7000万(入学金が1000万、学費が1000万☓6年)が必要。

凄いね。

これだけで、可処分所得3億の20%強が飛んで行く。

中高一貫校だったら、年間100万☓6年で、可処分所得の25%が吹っ飛ぶ計算になる。

凄いな。

まさに金に糸目を付けない状態。

3人とも開業医で、十分に稼いでいるから良いんだろうけど。

預金額は俺のほうが遥かに多かった。

資産形成って概念がないんだな。

今後もずっと稼げる前提で、家計が回っている。

俺が疑問に思うことは、別にクリニックを継がすわけでもないのに医者って子供を医者にしたがるんだよね。

まるで、親が医者で子供が医学部以外に進学することは他人から教育の失敗だと思われることを恐れるように。

上記の2人の先生達も、今までは7000万かけても、他の学部に入るよりは十分に元を取れたけど、今後はどうなるか未定なことは理解していた。

だったら、子供の教育費は総額制にしたら良いんじゃないのかね?

それぞれの家庭で、うちは1人5000万。

うちは1人3000万とかね。

順天堂大学医学部の6年総額は2080万(全国私立医科大29の内、最低額)なんで、高校までは公立で、大学だけはお金を出してあげるとか。

なんで総額制なんかと言うと、習い事、塾、講習など、子供のためって思うから教育費って聖域なんだって。

ドンドン増えていくって言っていた。

専業主婦の奥さんに子供の教育を一任させてたら、それはそうなるよ。

子供を医学部に入れなかった場合、一番誹謗中傷を受けるのが奥さんなんだから。

特に女医以外の奥さんは、そういう恐怖と戦っているんだろうな。

資産形成を奥さんに任せるのは、バカ決定だし。

子供の教育を奥さんに一任するのも、同じ程度のバカ決定。

先生達も、積極的に介入しべきというのが俺の飲み会での感想。

おわり。