スーパーの入口などに、よく「お客様の声」という用紙が貼り出されている。あれを読んでみるとよくわかる。匿名をいいことに、いかに手前勝手なことを書いている人間の多いことか。

「クレームは有り難い。黙って来なくなられるのが一番困る」などということが昔からよく言われるが、もうそんな時代ではない。はっきり言おう。良質なクレームなど存在しない。大抵はただの主観的な苦情に過ぎない。悪質なクレーマーなどは相手にせず、さっさと手放した方が企業にとっては有益なはずだ。

企業側だけがいつまでもお客様第一主義を取り続け、現場に負担を強いている。もう消費者を守る時代ではない。消費者は既に弱者ではない。今後は働く側を異常な客から守らなくてはいけない。「お客様のために」「お客様のことを第一に」そんな手垢の付いた上っ面だけの宣伝文句にはうんざりだ。会社は利益追従が必要なのだから、お客様の満足第一なんて所詮無理な事。

全く同じことが病院で起きてるね。

「お客様の声」なるものを始めてそれに答えるってやつ。

俺の病院でも「お客様の声」にお答えすることを始めようとして、その初めての苦情が俺に対するものだった。_l ̄l○lll ガクッ

勿論匿名だけど、どの患者か見当がつくから調べてみたら、疾病利得がらみの診断書を書く書かないで揉めた件だった。

そんなものに対応して何のメリットがあるの?

俺が経営者だったら、絶対にこの手のクレーマーは一日も早く他の病院へ行って貰うように調整するね。

対応して居着いたら困るでしょ。

お客様第一主義を掲げて現場に負担を強いる経営者ってのは馬鹿なんだよ。

このブログで良く書くことだけど、馬鹿は馬鹿の対価を必ず払うことになる。

実際そうなるし、余計な負担を強いられてもあとで馬鹿がその対価を払うことになるんだって思っておけばストレスも少しはなくなるよ。

経営者がすべきことは「お客様の声」を使って現場を疲弊させることではなく、その苦情が出てきた背景を頭に汗をかきながら考えるために使えば良いでしょ。

おわり。