ノンケ女医長@nonke_joy10年以上前、ポリクリで心臓血管外科をまわってたときに、開胸術術後に急変して、真夜中に病棟からICUに入室し、みんなで頑張って何回もCPRした患者さんがいた。IABP、CHDF、低体温療法も導入して主治医もICUチームも全力で対応してたのよ。瞳孔は明らかに散大していた。
2017/05/31 20:06:06
ノンケ女医長@nonke_joyその主治医の先生は、精一杯頑張っていた。スタッフ、患者みんなに誠意を尽くして対応していた。人柄も知識も素晴らしい先生だった。疲れきった雰囲気のICUで、患者家族から「手術したら助かるって言ったじゃない!ヤブ医者!!!」と何回も繰り返し罵倒され、じっとじっと耐えていた。
2017/05/31 20:08:57
ノンケ女医長@nonke_joy彼は、そのあと力尽き、ひっそりと大学を辞め、医者も辞め、生きることも辞めてしまったわ。あたしが大好きな先生だった。「お医者さんは治して当たり前」と過大な要求を突きつけてくる、モンスターペイシェントに、いつ、どこで遭遇するか、誰にも分からない。他人事ではない、と今日改めて思ったわ。
2017/05/31 20:12:32
俺にはこのTwitterが実話なのか創作なのか良くわからない。
注意すべき点は、モンスター・ペイシェントに出会わないように祈ることじゃないよ。
モンスター・ペイシェントに動じないようにメンタル的に強くなることでもない。
外科医のビジネスモデルを理解することだと思うよ。
以前にも同様な内容でブログを書いたことがあるけど。
経験が浅い時、新しい術式をトライするときなど想像通りの結果にならないことがある。
でも医師として、外科医人生のアベレージをある基準以上(基準以上というのは数と質という意味で)で引退すると想定すれば。
手術の結果が最悪でも、
ひっそりと大学を辞め、医者も辞め、生きることも辞めてしまったわという展開にはならない。
ひっそりと大学を辞め、医者も辞め、生きることも辞めてしまった先生は、手術が下手な部分を知識や人柄で補おうとしていただけの外科医に思えるな。
自分でもそう思っているから、死を選んだのでは。
整形外科医あるあるだけど、専門医を取ってすぐに開業ってのがあるんだけど。
それって下手くそな手術をやって、本来ならこれから患者や世間に上手い手術(経験を積んだ手術)で貢献していかないといけない部分を省略して金儲けしようとしているんでしょ。
だったら手術なんかしなければ良いのにね。
俺は手先が器用でないから(手術はやらないで)、学位を取って専門医を取ったら速攻で開業すると言って大成功した同級生の整形外科医がいるけど、それは非常に潔くて素晴らしいと思うよ。
おわり。
コメント
コメント一覧
って考えながら僕は仕事してます。
醸し出す見た目の雰囲気やハッタリは意外と大事だと思います。
モンスターペイシェントも、この医者はイケるかどうか無意識に選別しています。
でもオペ後の経過がイマイチな症例が続くとどうしてもオーラが弱くなるので、やっぱりオペ上手いのは必須ですね…
https://twitter.com/badassceo系ですね。
外科医にとっては結構重要です。
命に関わる外科系で、チビで優男だとよく生き残っているなと思います。
まあモンスター・ペイシェントもクレームをいう医者を選ぶ説は一定の説得力ありますね。
ステる可能性を十分にムンテラして、嫌なら手術を受けなければ良いのでは的にムンテラしておけば良かったのでしょうね。
それが重要です。
それがわからない人が多すぎるんだよね。