外科系勤務医の40歳以降のシナリオとして

1)急性期病院の診療科のトップ(もしくは副病院長,院長)になる(数%)

2)地方の小〜中規模病院(今回の山間部のような病院)で働きつづける

3)私立病院に就職する

4)開業する(メスは置く)

5)教授になる(1%未満?)

のいずれかになりそうですね.

2)3)4)が大多数だと思われます.
1)は,その業界のトップランナーであり続ける必要があるので,かなりのハードワークをしないと無理そうです.さらに,政治力(院内の政治,医局内での政治)や運(教授に気に入られるかどうか?)も必要.


卒後、10−15年の外科医として油の乗り切った時期に、医局の関連病院のクソみたいな病院に移動の辞令が出たらどうするかという境遇に出くわした場合に。

白い巨塔のように医局の頂点である医学部教授を目指した場合でも、全員が教授になれるわけではない。

その時の考え方として、 医局の支配の強い地域で、卒後10年、15年経った先生の選択肢は基本は2)地方の小〜中規模病院(今回の山間部のような病院)で働きつづけるしか選べない。

医局員の多いところではもう出世できるかどうかは既に決まっているでしょ。

3),4)を選択する自由もあるけど、3),4)を選択して成功する確率は20年前、30年前に比べて著しく下がっている。

アカデミックな公的病院で働いていた先生が、金儲けを第一優先にしている民間病院で働くことが幸せに繋がるほど、現実の社会は優しくないよ。

だから研修医時代から、今の状況のようにならないように保険を掛ける必要があんだって。

1),5)を目指して医局員になって2)に追い込まれたときに、4)を選べるようにする準備が必要。それが実家の金持ちの女と結婚したり、女医と結婚するのも同じ準備の一つです。

これが本当の意味でのリスクヘッジ。

上記の話は専門が脊椎外科医の先生なんだけど。

人工関節を専門にするのならまだ3)を選びやすいけど、脊椎を専門にするならより一層、保険を掛ける必要があるんだって。

ブログの本題に戻るけど。

Twitterのさとう先生の仮説では医者が稼げるのは2030年と仮説を立てて、それに対する対策として早期の開業を選び資産形成に努めている。

俺自身は2030年まで稼げるという仮設に対しては賛同はしないんだけど、「仮説を立てて対策を実行する」姿勢は素晴らしいと思うんだよね。



「仮説を立てて対策を実行する」ためには、仮説を立てる知能と、それを実行する行動力、胆力が必要なの。

そしてこれも重要だけど、仮説が間違っていると分かったら速攻で微調整。

多動力みたいのも方法論の一つ。

搾取される側にならないようにするのも大切なこと。

健闘を祈ります。

おわり。