ゆるい整形外科医が20年以上継続して働いている非常勤先の病院の院長が変わり、退職することになった。

理由は経営陣との確執だというから、その先生は非常に優秀な先生なので近所で開業するのかと思ったら医局派遣の他の病院に転勤するらしい。

元院長に何で開業しないかと直接聞いたら、急だったので資金的に厳しいと言う話を聞いた。

俺はそれは甘いなと思ったな。

若い先生たちが勤務医を続ける場合は、経営陣と揉めて退職する場合は対抗処置としてすぐに近くで開業できるぐらいの資金的準備と、その場合に患者、病院スタッフがついてくるぐらいの関係性構築をしておくことが重要だと思うな。

元院長は20年以上もその病院を孤軍奮闘して支えてきたのにね。

俺なんかは完全な野良医者なんで、いつクビになるかもしれないという前提で勤務しているから。

経済的独立。

勤務先の複数化。

収入の複数化。

の重要性をいつも感じて働いてきたけど。

医局に所属していると、組織に守られている感じがするから入ってきた金は使っちゃうんだろうな。

俺も近い将来に開業しようと思っているけど、揉めて退職でない限りは勤務先の近くでの開業は考えていない。

オールドドクターなので、医者世界の仁義に反するから。

でも揉めて退職なら自分の利益を最大限化をするだけの話だと思うけどね。

経営状況の悪い病院が増えてくる、M&Aで経営陣が変わるなんか当たり前の世界になってくると思うよ。

医局に所属していても、関連病院がM&Aで他大学のジッツになったりね。

勤務医人生を全うするつもりでも、対策だけは準備しておきましょう。

対策を準備した医者には、対策を使う機会は訪れない。
(ゆるい整形外科医的なマーフィーの法則)

おわり。