受診理由と主訴は違う。受診理由に応えるのが次の受診につながる。かかりつけ医は、主訴と受診理由の両方に応えなければならない。


かかりつけ医もそうだし、場末病院の勤務医も同じだけど。

大学病院やブランド病院との違いは、主訴と受診理由の乖離が大きいこと。

大学病院やブランド病院の受診自体で、受診理由が解決したりしてね。

風邪で学校や職場を休みたいから、診断書を書いてくれと言われるのは簡単。

場末病院勤務医にとっては、受診理由を精度高く把握する能力のほうが、一般的な臨床能力よりも重要。

大学病院やブランド病院で評判が良い医者は臨床能力が高い医者のことだけど、場末病院や開業医の場合で評判が良い医者は受診理由を把握する能力が高い医者のことだからね。

理由は書かなくても分かると思うけど、臨床能力が高い元医学部教授が場末病院や開業医として働いた場合を考えれば直ぐに分かる。

上手くいかなかった話はよく聞くでしょ。

まあ、場末病院勤務医も開業医も多少の主訴改善能力は必要だけどね。

御用聞きじゃないんだからね。

それと場末病院の定義だけど、病床500以上の病院を場末病院とは言わないと思うよ。

たとえ患者の生活保護率が高くても、客層が悪くてもね。

おわり。