新コロ相場読み パート1の続きです。

ツイッターを見ていても新コロ相場を完全に読み間違えている内科医が多いことに愕然としていた。

東京オリンピックが延期するのなんか大分前から確実だと思っていたんだけど、強行すると予想していた医者とか馬鹿なのかって思っていたんだけど。(結果論で言っているのではないよ)

俺の中でその理由が分かったわ。

内科系の医者とかは勉強熱心なんで、新コロはSARSとかMARSをトレースすると思って論理展開していたんだな。



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SARSでもMERSでも発生時期直後に株価は下がり、終息宣言前に株価が底を打ち反転しているのが分かります。

SARSもMARSも水際作戦が成功して日本には入ってきていないからな。

だから新コロでも早めに資金を投入して反転する前に買わないといけないと思ったんだろうな。

俺なんか株式を1円も買っていないのは、大本営発表をはじめから信じていないし水際作戦は失敗だと相当前に確信していたから。

幸いだったのは俺はSARSやMARSが起きた時にはもう医者だったので、学校の授業でSARSやMARSがどういう経過を辿ったのかの詳細を習っていない。

習った医者は1年以内で片がつくという先入観が残ってしまう。だから今回の新コロ相場で失敗しているのは医療も投資も勉強熱心な若手の先生が多い気がする。

それは投資の経験値が低いだけでなく上記条件が重なった為と思われる。

水際作戦の失敗からのパンデミック。そして新コロの特徴はクラスター感染。SARSやMARSのように致死率が高くなく、症状がない人間がウイルスをばら撒きまくる性質から考えれば。

今年の冬が流行の本番になるのは容易に想像できる。勿論俺たち医者は占い師ではないので確実ではないけどそう予想するのが普通でしょ。

医者なら全員ここまでの理解は数秒で達するものと思っていたんだけど、育った時代や環境によって印象が違ったみたいだな。成績優秀な医者ほどコロナウイルスは夏は超えないと予想するだろうし。

俺なんかは医学部創立以来の劣等生だから余計な知識がなかったのが幸いした。

新コロ相場についての雑感では俺のその時の考えを追記として更新し続けています。

こちらも参考にしてください。


平成元年(昭和64年)、日経平均は3万8915円の史上最高値をつけ、世はまさにバブルの絶頂期にあった。この年を象徴する出来事は、やはり三菱地所によるロックフェラーセンターの買収だ。そして「東京23区の土地で米国全土を買える」と調子にのった。今振り返れば滑稽きわまる話だが、当時は金融界も投資家もついに日本は「世界一の債権大国」になり、ジャパンマネーの行く手を遮るものなしと浮かれていた。

俺はバブルが崩壊してから医者になった。結果的にはそれが俺の投資人生では最大のビックプレゼントを貰うことになる。

平成元年は西暦では1989年。そして俺が人生最大のビックプレゼントである物件を購入したのは2001年。つまり10年以上経っても不動産の価格はドン底だったんだよ。

この10年ぐらいの安定した上げ相場ってのはむしろ異常なの。

若手医師におかれましては底は続くと思って対応することを強くお薦めします。

医者程度になるぐらいの頭脳で人生が自分の読み通り進むわけがないでしょ。己の能力を過信しないことが投資家として生き延びる最低限の資質だよ。

おわり。