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「女が最高値で売れるのは27。それを超えたら値崩れを起こすわ」「借金まみれのハンサム男と裕福な豚男、どっちが結婚して女を幸せにしてくれると思いますか?」

20年前に「やまとなでしこ」をリアルタイムで見てないので今まで勘違いしていたいんだけど。

高飛車な女が金持ちと結婚して幸せになるシンデレラ物語だと思っていたら、最後は貧乏人と結婚するラブストーリーだったんだね。

やまとなでしこで有名な「女が高値で売れるのは27」というセリフ。

俺は普通に「女が高値で売れるのは23歳ぐらいじゃね?」と思ったんだけど。

27歳ってもう大分値崩れした状態だと思うんだけど。

どう感じるかは人それぞれだけど。

「やまとなでしこ」から学ぶ人生学というタイトルなんだけど、20年前と今では大分前提条件が変わってるな。
神野 桜子(じんの さくらこ)演 - 松嶋菜々子
本作の主人公。1972年12月18日生まれ。物語開始時27歳。『エアードリーム』に勤務する客室乗務員。富山出身。美しい容姿を持つが、幼少時の極貧体験がトラウマとなり、「この世で一番嫌いなものは貧乏。女を幸せにしてくれるのはお金だけ」という考えを持つ見栄っ張りで業突く張りの歪んだ性格になった。唯一の武器と豪語する若さと美貌を生かし、大金持ちの男性との玉の輿結婚を夢見て客室乗務員になる。機内では搭乗者の名刺を集め、退勤後はひたすら合コンに走る「合コンの女王」。とある合コンで出会った東十条をとりあえずの本命としながらも、もっと凄い大金持ちがいるのではと考え、夜な夜な合コンを繰り返す。そんな中、佐久間がセッティングした合コンで欧介と出会う。決め台詞の殺し文句は「今夜はたった一人の人にめぐり逢えたような気がする」。

桜子が若さと美貌を武器に大金持ちとの玉の輿を目指す物語は今でもあるよね。

今どきスッチーと結婚したいと憧れる大金持ちは殆どいないので、スッチーの部分がアキバ系アイドルになって大金持ちの部分がIT企業社長になっているけど。
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指原莉乃のような飛び抜けた存在でない場合は、27歳ぐらいで引退して若さと美貌と肩書をマネタイズする女性の伝統的な人生プラン。

だけどこの伝統的な人生プランには重大な欠陥がある。
東十条 司(ひがしじゅうじょう つかさ)演 - 東幹久
1970年3月9日生まれ。30歳。大病院『東十条一郎病院』の御曹司で年収は8億。黒電話を知らず、第8話で欧介の家を訪れた時は、興味津々な目で見つめるなど、世間知らずで苦労をしたことがないお坊ちゃまだが、桜子の意図には全く気づかず彼女を完全に信じ、 最終回ではニューヨークへ向かう桜子を愛車で成田空港まで送るなど性格はお人好し。また、「東十条」は、京浜東北線の駅で「王子」の隣駅であることから、「王子の一歩手前」という含意がある。

東十条と結婚したとしても離婚したら何も残らないってことで。

借金まみれのハンサム男と裕福な豚男のどっちも結婚して女を幸せにしてはくれないんだよ。

「この世で一番嫌いなものは貧乏。女を幸せにしてくれるのは自分で稼いだお金だけ」

男や旦那はその時の気分で着替えるブランド物の服と同じなんだって。

たった一人の人にめぐり逢える為には自分自身が金持ちになるのが一番確実だという残酷な現実。

自分自身が金持ちになっても幸せになれるとは限らない残酷な現実。

人に幸せにして貰おうと思う人間が幸せになれるわけがないという残酷な現実。

玉の輿なんて考え方こそが奴隷の発想だという残酷な現実。

神野桜子はそういう事を伝えたかったんだと思うよ。

今書いたことは単なる理想論で。

欧介にとってのたった一人の人はフィールズ賞を取るまでのパトロンだと思うし。

桜子のとってのたった一人の人は東十条だったと思うけどね。

それじゃドラマにならないって事だよね。

おわり。