私立大学文系学部の総合型選択入試(旧AO入試)の面接で、「2億円は50億円の何%ですか」という質問をすると、2割以上は間違える実態もある。


2012年の全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)に次の問題が出題された:「赤いテープの長さは120 cm」、「赤いテープの長さは、白いテープの長さの0.6倍」という前提で、その意味を示す図を4つから選択させる問題。4択の問題にも関わらず、正解率は34.3%であった。

多くの学生は小学校の算数から高校の数学まで暗記中心の教育を受け、理解するように教えられた経験がほとんどないことであった。この点が、数学科に入学してくる学生と根本的に違うことを悟ったのである。

年齢が還暦に近づいてきているのでこの「数学不要論」、「数学必要論」について俺が思うことは。

タイトルそのままになるけど、人生を楽に能率よく生きるためのガイド本、攻略本のナンバーワンは数学算数だと思うな。

受験をクリアーするために暗記に頼った数学で難関大学に合格したところで、人生において数学は必要なかったと思うのがオチでしょ。

俺自身が今複雑な不動産取引を考えているんだけど。

不動産のプロとやり合うには俺には圧倒的な経験、知識が足りない。

だけど相手は数学不要論の馬鹿な文系だけど、俺には数学という人生の攻略本を持っている。

若いときは机上の空論で数学不要論の馬鹿な文系に足をすくわれることもあったけど。

自分自身の数学力が大学卒業時代より更にバージョンアップしているから。

十分勝算はあると考えている。

分からない問題に出くわしたときに俺たちが算数数学から学んだ一番の大きなことはなんだって思い出してみると良い。

手を動かすでしょ。

適当でも良いので数字を入れてみる、線を引いてみる。

そうやっているとその問題の本質が徐々に分かってくる。

算数、数学が出来ない人間に限ってカッコつけて問題を解こうとする。

それは一生出来るようにならないよ。

不動産投資の流れで書くと。

沢山の不動産投資の本を読んでも頭の中で繋がらないだろ。

はじめの投資で失敗したくないと思って行動に移さないよりはまずは築古物件でも買ってやってみることだよ。(俺は築古物件投資にはアンチだけど)

そうするとやっているうちに不動産投資の全般が理解できるようになる。

その後は特に特別な努力をしていなくても不思議と株式投資についての造詣も深くなっている。

そこまでいけばあとは普通に生活しているだけで社会全体のシステムが分かってくるから。

ルールの中で何が歪みで、何が既得権益で、何が慣習なのかが分かればそこからは方程式に数値を入れるだけなので特に時間もかからずに正解にたどり着ける。

ただし、それは算数数学のベースがある人間に限る。

学生時代に数学をやらない人間は、それが人生の選択で最悪の選択だと思ったほうが良い。

子供に算数数学は社会に出ても役に立たないと言う親は、それは子供の人生に対しる最大の虐待だと思ったほうが良い。

ヤバい。

真面目な内容になってしまった。

だけど努力を重ねて理解力に基づく算数数学を目指しても、暗記力で誤魔化すレベルにしかならなかった場合は違う種類の攻略本を探す必要があります。

人生の攻略本は一つではないので。

おわり。