整形外科医だーーーー。@randtkikakuとある負け続けている投資家の話 - 整形外科医のブログ https://t.co/7Eyq5DGW7D
2021/09/20 17:01:51
株式取引で飯を食っているだけに知識と経験は半端ではないのですが、この方の大局観は「インフレ」です。2001年から量的緩和が始まったためインフレは必至と考えました。
ここでふたりめの投資家に登場してもらいましょう。この人も 2001年からの量的緩和でインフレは必至と考えたクチです。このため株式でも不動産でも、とにかく資産性のあるモノを買いまくれ!という投資方針で20年間やってきました。ところがインフレは全く発生しません。
最近思うんだけど。
インフレって何だろうな。
インフレという言葉自体は中学受験をする小学5年生でも知っていると思うけど。
だけどインフレを理解するのは本当は凄く凄く難しいよね。
最近、品川区の実家の土地の値段を調べる機会があった。
そうしたら坪300万円だった。
その実家に引っ越ししたのが40年前なんだけど。
その時の土地の購入価格が坪200万円。
商業地区でもない単なる一般的な住宅地。
労働者階級の下級国民が住む住宅地の値段が40年で1.5倍。
72の法則からすれば金利1%ぐらいの計算なのかな。
それでも40年住んで減価償却も固定資産税を考えてもタダで40年間も都内の一軒家に住めた計算になるので下級国民的には十分だったのかもしれないけどね。
俺が医学部の学生だった時にバブルの真っ最中だったんだけど。
その時に実家の周辺の土地の値段が坪500万円で取引されているというのを今でも覚えている。
実家の時価であるその額を当然のように前提として勝手に人生プランをたててたな。
自分の金でもないのに。
話が飛びすぎているけど、その当時は東京23区の土地の値段でアメリカ全土が買えると言われていたんだよね。
バブル時代の日本は凄いだろ。
複利の力は凄いからね。都内の土地は40年間で1.5倍にしかなっていないのに、アメリカも含めて中国も途上国も40年前の土地が5倍ぐらいになっているんだぞ。(エビデンスはないけど4%インフレだったら。18年で2倍、36年でその倍の4倍、54年でその倍の8倍ってぐらいのゆるい計算で)
40年前に1億円の都内の土地を売ってテキサス州の土地を買っていたら今頃は5億円ぐらいになっているんだぞ。
そのまま都内の土地を持っていれば1億5000万円なのに。
俺が今回のブログで書きたいのはここなんだけど。
40年で1.5倍になった都内の土地はまだラッキーな方だと思うよ。
40年で半分になった土地が日本全国では沢山あるでしょ。
40年前に預金として1億円があったとしても。
日本円で銀行預金していれば40年経った今でも1億円。
それがもし円をドルに変えてNYダウに買っていれば。
今では5億円以上にはなっているのでは。
つまりインフレがあるとしてもインフレには濃淡があるんだよ。
濃淡を意識するってのは美意識の世界観なの。
もっと分かりやすく言えばなんでも鑑定団の鑑定の世界なの。
それは受験のような偏差値を争う世界ではなく、美意識の高さを競う世界観。
投資ってのはそういうもんでしょ。
理詰めの上に美意識を競うのが投資でしょ。
それが分からいないのに最近のFIREブームなどで投資に飛びつけば失敗は確実だって。
美意識の世界観までは踏み込まずに、単純に複利の力だけでやっていくならそれが一番確実で賢明だと思いますよ。
何を言っているのか分からない?
医師に人気の不動産投資だって。
利回りとか減価償却とかを十分に検討してデットクロスを起こさないように上手く不動産経営をやったところで。
最後に成功するか失敗するかを分けるのはその不動産に対する理解じゃないのかね。
その不動産のある場所の歴史だったり、道路付けだったり、間口だったり、建物自体の状態だったり。見立てを競う遊びなわけだって。
それってやっぱりなんでも鑑定団の世界観でしょ。
おわり。
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