11月29日、東京地検特捜部は日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)を所得税法違反の疑いで逮捕した。「誰も逆らえない」と言われる“日大のドン”田中氏の素性や、「日大利権」の実態について報じた週刊文春の記事を再公開する。


田中氏は青森県出身で、地元高校の相撲部を経て日大に入学。現役時代は34個のタイトルを獲得した、“アマ相撲界の大鵬”だ。「83年に日大相撲部監督に就任。指導者として元小結・舞の海や野球賭博で追放された元大関・琴光喜などを育てた。その後も角界に絶えず逸材を供給するドンとして君臨し、日本オリンピック委員会(JOC)の副会長などを歴任。政治力に長けていた田中氏は日大でも出世コースを歩み、08年に理事長の座を手にした」(日大関係者)

面白い事件だな。

裁判の結果自体はもう田中理事長が有罪判決なんだろうけど。

その辺には興味はない。

田中理事長って田中角栄と似ているな。




多分相当魅力的な人間なんだと思うよ。

頭も良い、アスリートとしての能力も当然ずば抜けて優れていた、そして人の心を掴むことにも秀でいた。

ゼロからこのポジションまで登り詰めたんだから当たり前だけど。

俺の世代から言えば日大とかポン大のイメージしかないけど、元祖天才バカボンのバカ田大学ってずっと日大のことだと思っていたし。

多分作者はそう思っていたんだろうけど。

ここまでは前振り。

悪質タックル問題の“黒幕”
異例の長期政権となった田中体制が最大の危機に直面したのは、18年5月。日大と関西学院大学とのアメフトの定期戦で、日大の選手が、味方にパスを出して無防備な関学のクォーターバックに激しいタックルを浴びせ、大怪我を負わせた悪質タックル問題でバッシングを浴びたのだ。この時、“黒幕”として名前が浮上した人物が、日大アメフト部の大物OBである、件の井ノ口氏だった。「悪質タックルは、日大アメフト部の監督とコーチの指示によるものだったのかどうかが焦点となり、警視庁も捜査に乗り出すなか、大学側は第三者委員会を設置。その調査報告で、井ノ口氏は加害者である選手と父親に不当な圧力をかけ、口封じをして事件のもみ消しを図ろうとしたと指摘されたのです」(社会部記者)

俺はこの時に田中理事長の負けを予想したな。

だけど彼はクリアーした。
《日大・田中理事長逮捕》「俺が逮捕されれば裏金のことも全部ぶちまける」“日大のドン”田中英寿理事長が口にする“不穏な言葉”

今回の手練手管で乗り切ったらマジでリスペクトなんだけど。

10年前だったらこの追い込まれた状況でも田中理事長ならクリアーしたのかもしれないな。

ただ日本にはもう大物政治家ってもいないから。

彼を守りきれる勢力もないと思うよ。

人生をかけて築き上げたコネクションも時代とともに朽ち果てるのを見ることになりそうだね。

この手の巨人の物語も田中理事長が最後かもしれないな。

GAFAの時代だしね。

おわり。