ワールド・ベースボール・クラシックで日本中が大谷翔平に熱狂している。

少し前のサッカー・ワールドカップではメッシやエムバペに熱狂。

大谷翔平もメッシもエムバペも世界最高峰のスーパースターではあると思うけど。

でもそれを圧倒的に上回る現在最高のアスリート、スーパースターはステフィン・カリーで間違いない。


世界で一番ファンの多いサッカーとアメリカローカルスポーツであるバスケットボールを比べること自体が間違っていると思う人が多いんだろうけどね。

サッカーは違うけど、野球もバスケットボールもアメリカンフットボールもラグビーもバレーボールもそうだけど、多くの人気団体競技は上手いチビは下手な大男には勝てるけど、上手い大男には勝てない。

それはニュートンの運動3法則（�　峇契�の法則」�◆岷親以�程式」��「作用反作用の法則」）に匹敵するぐらいの法則。

その法則が成立しない前提条件としては競技の成熟度が低く、参加者が少ないときに限る。
（ただしイケメンは除く,ただし実家金持ちは除くに似ている）

話を戻して。

バスケットボールなんかはビックマン（巨人）がゴール下を支配するつまらないスポーツの代表。

それは結局は生まれで人生が決まる実社会とかぶる。

筑駒から東大に合格したエリートが慶応幼稚舎出身のコミュ力、人脈お化けに簡単に駆逐されるのに似ている。

NBAの70年の歴史の中で沢山の超絶うまいチビがビックマンに挑んでは破れる時代が続いた。

その法則を初めて破った人間がステフィン・カリー。

超長距離からのスリーポイントシュート。


マイケル・ジョーダンを超えるスーパースターになるまでの物語も感動する。

父親は元NBAプレイヤーで小さいときから将来を嘱望されてバスケットボールを始める。

だけど中学生になっても身長が160センチぐらいの超絶チビ。
ノースカロライナ州のシャーロット・クリスチャン高校に入学、彼は在学中チームを3回プレーオフに導き、カンファレンス優勝を3回果たした。またカンファレンス及び州のオールチームにも選ばれた。高校の最終学年当時、身長が6フィート（183cm）、体重160ポンドだった彼は、メジャーカンファレンスに所属する大学からの奨学金オファーを受けることができなかった。彼は父親が殿堂入りを果たしているバージニア工科大学でプレーすることを望んだが、奨学金を受けることのないウォークオンでのオファーしかもらえなかった。デイビッドソン大学、バージニアコモンウェルス大学、ウィンスロップ大学からオファーを受けた彼は、地元のデイビッドソン大学に進学した。

ビックマンが支配する世界でチビは馬鹿にされ続けるわけだよ。

それを結果で黙らせていく。

それはそれは格好いい。

スリーポイントシュートも身長は関係するからね。

デフェンスはビックマンなんだから、同じ技術ならビックマンのスリーポイントシュートの方がチビのスリーポイントシュートより成功率は上がる。

だからチビは有名大学からの奨学金がつかないしNBAのドラフト候補にならない。

それが今ではNBA史上最高の選手。

最後のオチ。

ステフィン・カリーの今の身長は188センチ。

日本人の感覚じゃビックマンだね。

一般庶民出身を売りにして成功した人間をよくよく調べてみると実家金持ちだったみたいなオチに似ているけど。

それも法則だな。

おわり。