むかしむかしあるところに、酒癖の悪いおじいちゃん先生がいました。


おじいちゃん先生は、酔拳のように酒を飲みながら診察を。


おばあちゃんは、家事をしながら。


幸せに暮らしておりました。


二人で,川で洗濯中に。


川上から桃がドンブリコ、ドンブリコと流れてきます。


美味しそうな桃だとおじいちゃん先生はその桃を取り上げて、包丁でパカって切ってみると。


そには、銀色の袋。


モーラステープ by 久光製薬とありました、。

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おじいちゃん先生の専門は整形外科だったのです。


「これはもしかしたら黄金の国ジパングの魔法の薬ではないか?」と叫びました。


まずは自分で使ってみて、それから患者に使用しようとおじいちゃん先生は考えました。


使用感は。


(゚д゚)!ビックリ


程の効果でした。


黄金の国ジパングの技術力の高さに、中国4000年の歴史を感じました。


今年の夏は、観測史上最高となる暑さを記録する夏でした。


しかし、この黄金の国ジパングの湿布は剥がれることもなく。

そして全く被れない。

そして痛みはきれいになくなる魔法の薬だったのです。


ところが人類最後の日は、突如として現れました。


201数年に黄金の国ジパングが、北朝鮮のテポドンによって壊滅したように。


おじいちゃん先生がおばあちゃんに内緒に、今年の流行りの膝下のジーパンを履いて

ナンパをしていたら。


おじいちゃん先生の脚が急に腫れあがり,痒くなってきたのです。


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痒くて痒くて、ナンパどころではありません。

直ぐにおじいちゃん先生は診療所に戻り、我が国のリーサル・ウェポンと言われるステロイド外用剤

の使用を決断したのです。


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そんな通常兵器が通用するはずもなく。

状況はドンドン悪化していきます。

それは、1940年代にB29の爆撃に竹槍で対抗する黄金の国ジパング軍のようでした。

尖閣諸島問題での菅政権みたいとも言えますが。

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その後、おじいちゃん先生にとってのガダルカナル島の戦いが始まります。

まずはステロイド剤の内服(プレドニン換算15mg)、抗ヒスタミン剤、ステロイド外用薬(ベリーストロング)

を投入していきます。


そして一時、戦果は好転したように思えた矢先。


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状況は徐々に悪化していったのです。

そして最悪の状況に追い打ちをかけるように。

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ついには、湿布を貼っていた場所以外でも戦況は悪化し続けます。


おじいちゃん先生は必死にその原因を探しました。


その原因とは。


光接触性皮膚炎(光線過敏症)だったのです。


光接触性皮膚炎とは、紫外線によって起こる皮膚炎です。


紫外線にはUVA(長波長紫外線)とUVB(短波長紫外線)があり、モーラス

テープの成分であるケトプロフェンによる光接触皮膚炎は、UVAにより引

き起こされると考えられています。

モーラステープの光接触皮膚炎は、貼付部位の紅斑だけではなく、発疹、

腫脹、強いカユミ、水疱など、様々な症状が現れ、ひどいときには全身に
広がることはあります。

そして、その治療の専門家である皮膚科の医者に相談したのです。


おじいちゃん先生は叫びました。


「ギブ ミー ア 治療法」


皮膚科医の答えは。


「対症療法しかありません」


おじいちゃん先生は泣きました。


おじいちゃん先生が自分の最期を覚悟した時でした。





注意。


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