ガティブな日記なので、暗いのが嫌いな人は読まないでくださいね。

何をやろうと“日本という場所”が再度経済成長するなんてことは、もう起らないのだ。

イチローや真央ちゃん。

金持ちになる若者は一杯出てくるでしょう。

でも、高度経済成長のように全員にオコボレがあるような成長が日本に訪れることはない。

皆が幸せになることはない。


イチローや真央ちゃんクラスは別として。

良い生活をおくれる若者ってのは、chikirinの日記にあるように。

高学歴で実家も金持ち、協調性があって運動も出来るような奴か。

起業して、生存競争に生き残った勝負強い奴。

それ以外はみんな負け組。

格差社会って言葉から受けるイメージは、3割の勝ち組と7割の負け組のような感じだけど。

現実は5%の勝ち組と95%の負け組。

格差社会ではなく、階級社会とかギャンブル社会って感じ。

今の小学生、中学生の閉塞感は。

たぶん、相当ひどいもんになっている。

上位5%に死ぬ気で入るか。

世の中を変える為に、自爆テロを試みるか。

どちらかしかないし。

若年層に有利に政治の世界が働くことなんか絶対にない。

若者は投票しないし、人数も少ないんだからさ。

どちらにしても、覚悟を決めるしかないな。

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/

2010-03-09 就職氷河期 サイコー! CommentsAdd Stariijiman (green)kagawaikumi (green)victoria00745kinokomushi

来年(2011年4月入社)の新卒採用市場がいっそう厳しくなりそうという報道をよく見る。

これは、なかなかすばらしい事態であると思う。(注:ちきりんは“混乱lover”である。)ちなみに前回の就職氷河期は1990年半ばから2000年半ばの10年くらいで、その後は少しばかり改善したのだが、今回の2010年から始まる第二の就職氷河期は、基本的にもう改善したりはしない。それがまた大変によいことだと思われる。

そもそも日本において就職状況が(新卒はもちろん中途の人たちもだが)厳しいのは、ちきりんも何度も書いているように、

・この国において「仕事より人が多いから」なのであり、

・「あなたの孫はインドか中国で生まれます」で書いたように、今後も日本には仕事は増えない。

なので、自己分析とか意味不明なことをしても何の役にもたたない。

経済産業省は“既得権益・強化戦略”とでも呼べそうな成長戦略を発表していたけれども、何をやろうと“日本という場所”が再度経済成長するなんてことは、もう起らないのだ。

来年は新卒の60%くらいしか就職できない可能性があるそうだが、これは本当にめでたい。しかもおそらく就職できるのは、偏差値の高い大学にいって、運動会だのイベント企画だのボランディアだのに精を出していた、いわゆる「勉強ができて明るく、積極的な学生生活を送ってきた学生さん」ばかりなのであろう。これらにひとつでも該当しない人は「企業に雇ってもらえない」状況に追い込まれる。

これは明治維新以来150年振りに訪れた下克上のチャーンスである。世の中が安定していれば“負け組確定”であったあなたにも、勝ち組になれるチャンスがやってくるのだ。なんとめでたいことであろう!

どういうことだって?

説明しよう!

就職できない人だって食べていかないといけない。でも正社員としては雇ってもらえない。では今までのように非正規雇用の道を探せるかというとこれも無理です。理由は、

(1) 友愛政権のおかげで、日雇い派遣や製造業派遣が禁止される。加えてそもそも有期雇用だったのに“契約非更新”まで「雇い止め」として問題視されるなど、非正規雇用も(企業側からみて)ややこしい制度になりつつあり、今後はその募集も増えない。

(2)経済産業省は、現時点で正社員である人を守るために“専用のハローワーク”を作ろうとしている。これにより、好業績で人手の足りない会社も、正規であれ非正規であれ新規採用を増やす必要はなく、代わりに他社から正社員を借りてくればよい。この国では経済産業省も、新規採用を増やさないために全力で頑張っているのだ。

(3) 加えて高齢者が非正規雇用市場に殴りこみをかけている。

→文字通り「若者、アウトッ!」なのだ。


で、どうすんだろ?

答えは下記しかない。

1.「雇ってもらう」ことをあきらめ、起業する。

2.若者にしかできないこと(高齢者にはできないこと)で食っていく。

3.仕事のある中国やインドに行って働く。

おー、すばらしい!!


高齢者が苦手で、若者のほうが得意なことって何?  ITとか、創造性の求められることとか、語学とか?

おー、日本めちゃ明るい!!

今20代前半なら、起業するほうが大企業に就職するより圧倒的に得だ。いまさら日本の大企業とか入ってどうする?

「でもちきりんさんはそう言うけど、JALなんて潰れたのに年金は5000万円が2500万円になるだけだし、給与だって“会社が潰れたのに”10%減になるだけで、東京海上レベルからみずほレベルに下がるだけですよ。やっぱり潰れそうでもJALみたいな会社に雇ってもらったほうが得では?」と言う人もいるかもしれない。

ノンノンノン!そんなことないって。JALなんて今回の倒産は「第一回目」に過ぎないのよ。倒産してもあの程度のリストラしかできないんだから、またすぐに倒産するって。

というわけで、ちきりんは今20代前半だったら、絶対大企業に雇ってもらうより起業のがいいって思ってる。でもこの国はみんな超保守的だから「大企業に雇ってもらえるなら雇って欲しい!」って思ってるじゃん。だから、不況で新卒採用の氷河期が再来し雇ってもらえなくなるのは超がつくほどええことなんです。

と、いくらちきりんが煽っても、雇ってもらえる限り、みんな大企業に行くでしょ。でも氷河期がやってくれば、行きたくても行けない人が続出する。それって(結果としては)きっとすばらしい!!

というわけで、大量の大学生が「雇ってもらえない!」状況がこれから10年くらい続くのは、ちきりん的には「超、いい感じ〜!」って思ってる。

それにね。当面、若者はどんどん貧乏になるから、高い家賃が払えなくなっていやおうなくシェアハウスに住む人も多くなる。ああいうところは、神経質すぎる人、清潔でないと生きていけない人、違う価値観の人と折り合えない人にはとてもつらい。

子供の頃から個室が当たり前で育った僕ちゃんは、このままではアジアでなんて絶対働けない。でもお金がなくなるとそうはいかない。いやでも住む場所を他人とシェアすることになる。すると、性格がおおざっぱになり、雑多な環境にも慣れる。そう、インドや中国でぐちゃぐちゃになりながら働くのに適した性格の人がいつのまにか増えるのだ。

お〜!! 日本、明るい!!!

というわけで、就職氷河期が向こう10年くらい続けば、日本の未来は超明るい!!

今日の格言=

「災い転じて福となす」


そんじゃーねーーーー!

ひゅうひゅう!