少し前になるけど、香川真司を数年取材した番組を見た。

香川真司は他の選手と違った経歴の選手であることは、サッカーファン以外には余り知られていない。

普通、Jリーグは全国大会に出るような強豪校から入る場合と。

Jリーグの下部組織からはいあがってくる場合とがある。

香川真司はJリーグの下部組織にセレクションには落ちて。

FCみやぎバルセロナというなんとも中途半端な仙台のチームに中学生の時からサッカー留学をした。

ここはパスをすると怒られるチーム方針らしいです。

そこで香川真司のドリブルテクニックが磨かれたと言っていた。

俺が違和感を感じた点は、普通の人間だったら。

小学生の時に、Jリーグの下部組織にセレクションに落ちたら、プロを目指すのを諦めるじゃん。

例えば中村俊輔もセレクションに落ちたけど、高校の強豪校にいってそこで頭角を表してマリノスに入った。

そういう道を考えるじゃん。

でも香川真司は、小学生の時点で何の迷いもなくサッカーの道を選択して。

仙台にサッカー留学している。

両親も普通の両親なんだよ。

海のものとも山のものともつかない子供に、留学の費用を負担して。

彼のやりたいことをやらしてあげたかったみたいな感じ。

彼の成功を両親が一番驚いているみたいな感じ。

彼の成功は、保険をかけずにサッカー1本にレバレッジ全開で投資している点にある。

20代の遊びたいさかりの香川が、他の選手と違って如何に研究熱心でサッカーだけに集中しているかと言っていた。

自分の人生をサッカー1本にかけている、その分慎重なんだろうとは思う。

アジア大会での骨折で、場合によっては香川真司は表舞台から消えることもあり得ると思った。

でも昨日の試合を見る限り、パワーアップして戻ってきた。

彼は誰かが育てたんじゃないんだよね。

生まれてきたんだよな。

サッカーの世界では「ストライカーは作られるのではなく生まれてくる」というフレーズがある。

彼を見ていると、日本という国にに初めてサッカーの神様が「うまれてくる子供」を選んでくれたんだと思う。

才能ってのは、香川真司みたいな選手に対して使う言葉だよな。

彼の前じゃ、キングカズなんか猿の子レベルだし。

野球で言うと、ダルビッシュとかマー君も神の子レベルだと思うけど。

ダルビッシュをサセコがゲットしたときはぶっ飛んだけど。

今、スポーツ界で別格の有望なのは香川真司だよ。

たぶん、生涯年収100億まで行くと思う。

誰が香川真司をゲットするんだろうな?

予想だけど、元ヤンキースの松井みたいな堅実な相手じゃなくて。

笑える相手を選ぶと思う。

サセコ級の残念レベルを選びそうじゃない。

香川、復活2発!「どっちもイメージ通り」

産経新聞 8月11日(木)7時55分配信

 サッカー・キリンチャレンジ杯(10日、日本3−0韓国、札幌ドーム)胸のすくような展開に、札幌に駆け付けた3万8千人超の観衆は沸き返った。「いい結果で、内容も素晴らしかった。W杯アジア3次予選へ弾みがつく」とザッケローニ監督を喜ばせた、宿敵・韓国からの大勝利。立役者は半年ぶりに代表に戻った香川だった。

 前半35分、ゴール前で李のヒールパスを受けると、相手2人の狭い隙間を抜けて右足で先制弾。後半10分には右の清武に預けて中央に走り込み、折り返しをきっちり決めて試合を決定づけた。「どっちもイメージ通り。しっかり相手の動きを見てボールを蹴るのが自分のよさ」。スペースを見つけて一瞬のスピードで切り崩す高い能力は、移籍元年の前半戦だけで8得点したドイツで実証済み。同じくドイツでプレーする岡崎も「真司のスイッチは結構強烈」と独特の表現で敬意を表す。

 順調な歩みが止まったのは1月、アジア杯準決勝の韓国戦で負った右足小指付け根の骨折だった。過酷なリハビリを続ける中、自分と向き合って懸命に気持ちを切り替えたことが、22歳をひと回り大きく成長させた。「試合開始と同時に精神的な余裕があったのは、今までになかったこと。この感覚を大事にしたい」。W杯に向けた厳しい予選に突き進む直前、背番号「10」を背負う頼もしい攻撃の刃が戻ってきた。(奥村信哉)