D to Dという販促用の雑誌の創刊号が面白かった。


タイトルは慈恵大学の血管外科教授の大木先生の言葉。


アメリカで年収1億の外科教授を捨てて、年収800万円?の慈恵大学の教授になった話は有名ですよね。


大木先生の「僕は手術中には汗を全然かきません。汗をかくのは正常心を失い緊張しているから。悟りを開いていない証しだ。一点のやましさもなければ緊張もありません。患者に必要な手術を行っている事実と術者がその手術を行う資格があること。この2つの条件を満たせば、緊張などしないはず。」



俺は汗をかきまくりだけど。

煩悩の塊だな。


ブラックペアン1988

http://www.amazon.co.jp/ブラックペアン1988-海堂-尊/dp/4062142546


ブレイズメス1990

http://www.amazon.co.jp/ブレイズメス1990-海堂-尊/dp/4062163136


ブレイズメスは久しぶりに面白くて一気読みしたな。


俺には大木先生より天才心臓外科医である天城の方が魅力的だった。


医学部の学生さんとかは読んでみると良いよ。


どちらが持続可能な外科医かをさ。


ベスト・アンド・ブライテストの中からリスクを取り切磋琢磨して勝ち抜いてきて術者を年収800万で雇う世界がどうなるかをね。


あと名郷直樹先生の記事もおも白かった。


患者の満足度とその後の死亡率の関連をみた前向きコホート研究の結果。


患者の満足度が最も高いグループが死亡率が一番高かった。


満足度は。

1、話をよく聞いてくれるか。

2,理解しやすい言葉か。

3,患者の話したことを尊重するか。

4,十分な時間をかけたか。

5,医療従事者からうけた医療サービスの10段階評価


医学生とかはよく考えると良いよ。


どの立ち位置で医者をやっていくかで見える世界が全然違ってくる。


俺は患者よりに立つ医者は信用しない。


まあ、それはそれぞれの考え方だけどね。


お仕舞い。